食事と栄養・離乳食
Q. 生後6か月。離乳食は順調ですが、水分補給の時期と方法について教えてください。 (2015.3)
- (妊娠週数・月齢)6か月
生後6か月の子です。5か月に入ってすぐに離乳食を始め、順調に進んでいます。先日、子ども用品売り場で、両手で持てるマグカップのようなものを見かけました。いま、いろいろなものをつかむ時期で、そうしたものも購入したいと思いますが、飲み物はいつから何を与えたらいいのでしょうか?イオン水や月齢別の果汁は売っていますが、いま離乳食で与えているのはドロッとしたものばかりです。母乳と離乳食だけでミルクは哺乳びんを嫌がって飲みません。離乳食と同じように、スプーンを使って飲ませたほうがいいのでしょうか?
回答者: 太田百合子先生
離乳食の固形物と水分を取り込む発達では、水分摂取のほうが遅れて発達します。
まず、赤ちゃんが口にする水分は、離乳食の液状のもの(味噌汁の上ずみ、野菜スープ、果汁など)と、水分補給のための液体(水、麦茶、ほうじ茶、イオン飲料など)があります。
離乳食の液状のものは、7〜8か月頃からスプーンのふちを唇で挟んで飲むことができるようになります。スプーンから水分をすする動きが見られたら、スプーンを傾けて少量ずつ飲ませてみましょう。
水分補給については9〜10か月頃から、コップやお椀から飲めるようになります。唇を閉じながら前方に突き出すような動きができるようになると、すすり込む動きができるようになっていきます。はじめは連続して上手にゴクゴクすることができないので、赤ちゃんがゴックンと飲む様子を確かめながら傾けます。
ストローは、9か月以降から使えるようになります。はじめは、口径が小さくて短いものが飲みやすいでしょう。ストローが長すぎると吸いにくいだけでなく、口の奥まで入れてしまうと母乳やミルク飲みのような癖になることもあるので、上下の唇でくわえさせてあげます。ストロー付き紙パック飲料も扱いやすいでしょう。ストローをとらえさせてから、紙パックを押すと吸うコツがつかめますが、ストローの扱いがうまくいかないときはとくに急ぐ必要もありません。
両手で持つマグカップのようなものは用途に合わせて購入しましょう。外出時には便利なものです。
しかし、水分摂取の発達に合わせるならスプーンやコップだけでも十分です。液体をすする動きや水分調節を自分ですることは食べる機能を発達させますので、お子さんの様子に合わせて用意してあげましょう。