食事と栄養・離乳食
Q. 2歳4か月。ごはんが嫌いで何か混ぜないと食べません。 (2015.11)
- (妊娠週数・月齢)2歳
2歳4か月の女の子です。朝食の食パンはよく食べてくれますが、昼食と夕食の米飯は何か混ぜていないと食べません。①しらす干しをまぶす、②おだんごにしてきな粉をまぶす、③梅干しを混ぜる、④ちらしごはんなどです。おかずは食べますがごはんは嫌いなようで、こうしないと食べてくれません。このままでよいのでしょうか。
回答者: 太田百合子先生
おいしそうなごはんとの組み合わせで、お子さんは幸せですね。あまり心配することはないように思います。
食パンはそれ自体に調味料を加えて加工しているのでそのまま食べてもおいしいですが、ごはんは自然な甘みがあるといっても、パンほどではありません。おかずは、おそらくごはんがいらない程度の調味料を使用しているため、そのまま食べている様子がわかります。
「白いごはんではなく何か混ぜて食べたい」という気持ちは、自立していく段階で起こるこだわりや「マイブーム」ですから、希望に沿ってあげることも大切です。
この欲求は長くは続かないので、混ぜることに飽きて白いごはんとおかずの組み合わせを望むようになるまで、しばらくこれに付き合ってあげてもいいでしょう。
気をつけてあげることは薄味にすることです。たとえば、相談内容の他に青のり、胡麻、かつお節、焼きのり、わかめ煮、ひじき煮、炒り青菜、炒りにんじんなどもいいですね。いろいろと組み合わせてみましょう。
「口中調味」といってごはんとおかずを組み合わせて口のなかで混ぜ合わせて食べられるようになるのは、上下の奥歯を使ってよく噛めるようになってからです。その時期は、およそ3歳以降になります。
子どもは人のまねをすることで嗜好や社会性を身につけていくので、まわりの大人が白いごはんとおかずを交互に食べる様子などを見せながら、子どもの変化を気長に待ちましょう。