食事と栄養・離乳食
Q. 1歳8か月。食欲旺盛で外出中どこでも間食したがります。 (2016.3)
- (妊娠週数・月齢)1歳7か月
1歳8か月の女の子の食欲について相談します。外出中、どこでもすぐにお菓子やごはんを食べたがります。チャイルドシートに乗せるときも、何か食べないと暴れて座りません。地域のコミュニティセンターの手遊び教室などに参加しても、始まるとすぐに「何か食べたい」と騒ぎだすのでしぶしぶ退出せざるを得ません。公園や買い物に連れて行っても同じです。毎回の食事はしっかりと食べているので、ほんとうにおなかが空いているわけではない場合が多いと思います。ただの甘えかとも思えますが、どう対応すればいいでしょうか?
回答者: 太田百合子先生
1歳頃からは自分で食べたい意欲が育ってきます。食欲が増すのは、自分が好きな物をたくさん食べてみたいという欲求や日中の運動量が増すからです。さらに、身体感覚としての満腹感がこの時期はまだ備わっていません。たくさん食べたがるのはそのためです。3歳頃には、この食欲は落ち着いてくるでしょう。
まずは根気よく、1日3回の食事と1回ないし2回の補食というリズムをつけていきましょう。
満腹感は、「おなかがいっぱいだから、そろそろごちそうさまにしようね」などと声をかけることで、感覚が養われていきます。声かけすることで、子どもなりに満腹感が理解できるようになっていきます。
チャイルドシートに乗せるときや気分転換させたいときには、最初に飲み物などで水分補給をするといいでしょう。それでも難しいときは少量を食べさせてもいいでしょう。1、2歳児はルールを理解することができないので、言い聞かせようと思っても難しいのです。ただし、車の移動中は飲食をしないというルールを教えていきます。急停車したときなどに窒息の危険などがあるからです。
教室などに参加するときには、落ち着いた場所で少量を食べさせ、おなかを満たしてあげると気分よく参加できます。
泣くからと好きな時間に好きな食べ物を与えるのでなければかまいません。子どもの欲求のままに与えてしまうと時間や場所に区別なく欲しがるようになり、泣きがエスカレートすることもあります。
子どもには少しずつルールを教えながら、間食の時間を楽しめるように関わりましょう。