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食事と栄養・離乳食

Q. 1歳半、気に入ったものしか食べず、食べさせるのに苦労しています。 (2016.8)

  • (妊娠週数・月齢)1歳6か月

1歳半、ご飯の時間が大変になってきました。気に入るものだけ食べ、それが終わるとスプーンもフォークもいらないと下に落とします。昼に、朝食べたふかし芋と新たにかぼちゃ煮を出したら、かぼちゃは食べ、芋は嫌がりました。食感が嫌なのかベーッと出すことも増えてきました。指さしするのでいろいろなものを渡して、気がそちらにいっている間に親が食べさせていますが、それで良いのでしょうか?
スプーンを使いたがるときは、お茶碗から食べさせてみたり、スプーンにのせると口に運んだりもしますが、ほんの数回です。おなかが空いているタイミングで与えているつもりですが、嫌がったり泣いたり。泣く理由が分からないことが多くて困っています。

回答者: 太田百合子先生

 1、2歳頃の好き嫌いや食べたい意欲などは固定していないので、めまぐるしく変化すると思っていてください。

 子どもの食行動は、自分で食べたい気持ちが芽生えてきて、いろいろ試すようになりますが、長続きしないものです。うまくいかないと泣いて親を困らせることも増えますが、それは自分の気持ちをどう整理したらいいのかわからないので手助けを求めているともいえます。

 相談者であるお母さんは、指さしやスプーンを使いたがったりする様子をよく見て、それに対応していると思います。子どもは、いろいろなやり方を通じて母親とのやりとりを楽しんでいます。子どもがはっきりと自己主張をするのは、親子関係が良好だからといえます。応答してもらう繰り返しが子どもの自我を育てるので、このようなやり方に付き合ってあげてください。

 1、2歳の時期は、食事や睡眠の生活リズムが規則的であること、食事の前はおなかが空いていること、「いただきます」「ごちそうさま」のメリハリがあること、一緒に食べることを楽しめるようにすることに配慮します。食事中は「かぼちゃをおいしそうに食べるわね」「スプーンを上手に使うわね」などとできたことを褒めてあげてください。

 この時期の食事は、栄養素を補うほかに、自ら食べる機能と心の発達が促されて、心身の成長につながっています。大変ですが子どもにつきあってあげてください。