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病気・予防接種

Q. 生後9か月で、僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。 (2018.12)

  • (妊娠週数・月齢)9か月

1か月健診で心雑音があり、エコー、心電図などの検査をしましたが、無害性心雑音だという結果に。別の病院で受けた9か月健診の際、心雑音があったことを医師に伝え、確認してもらったところ、まだ心雑音がありました。紹介状を書いてもらい、1か月健診を行った病院を受診。聴診とエコーで、軽度から中度の僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。1か月健診のときには発見されず、9か月になってから発見されたりするものなのでしょうか?

回答者: 板橋家頭夫先生

 僧帽弁閉鎖不全症の原因は、先天的なものや、他の先天性心疾患に合併するものがあります。また、ウイルス感染症に続発して、僧帽弁の腱索が断裂して起こる場合などがあります。この場合、発熱やせき、嘔吐などの症状に引き続き、僧帽弁腱索(僧帽弁を支える組織)が断裂し、心雑音の出現とともに急速に心不全となります。お子さんの場合は、軽度~中等度の僧帽弁閉鎖不全症とのことですから、このタイプではないのだろうと思われます。また、詳細な心臓超音波検査で他の先天性心疾患がないというのであれば、頻度は高くありませんが先天性である可能性が高いのではないでしょうか。

 1か月健診で心臓超音波検査を行ったとのことですが、その際に心雑音の原因はどのように説明されたのかがご質問からはわかりません。したがって、僧帽弁閉鎖不全症との関連性についてはこれ以上言及できません。しかし、詳細な検査が行われていたことから、この時点では僧帽弁閉鎖不全症は明らかでなかったと推測されます。