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病気・予防接種

Q. 3か月の息子が心房中隔欠損症と診断されました。 (2019.2)

  • (妊娠週数・月齢)3か月

3か月児健診で心雑音を指摘され、大きな病院で検査を受け、心房中隔欠損症と診断されました。穴のサイズが6~10mmと大きめで、肺うっ血が見られ、右心房や右心室が肥大している状態なので、就学前に手術した方がいいと言われました。合併症や奇形はないとのことで、発達や風邪ひきの頻度などにより早めの手術がよい場合もあると言われています。現在、身長60.3cm体重5200gと小柄です。成長するにつれ、心臓も大きくなりますが、穴も大きくなるのでしょうか。自然にふさがるがることはないのですか? 私自身も心房中隔欠損症で、3歳のときに開胸手術を受けました。穴の大きさは8mm×15mmだったそうで、手術跡が大きく目立っています。傷跡のことを考えるとカテーテル手術がよいでしょうか。開胸手術の場合は、体重が10kg以上、カテーテル手術の場合は15kg以上が目安だと言われましたが、それぞれのメリット・デメリット、危険性について教えてください。

回答者: 藤井隆成先生

 3か月の時点で、6~10mmの心房中隔欠損は、将来的に治療が必要な可能性が高い大きさだといえるかと思います。成長とともに、小さくなる場合もありますが、その程度は個人差があり、経過を見てみないとわからないこともあります。

 治療の時期は、穴の大きさや症状(発育の程度や、気管支炎や肺炎などの罹患頻度)で決められることが多いので、定期的な通院で、超音波検査やお子さんの状態をみて判断されます。治療方法は、外科手術(開心術)とカテーテル治療の2つがあります。外科手術は歴史が古く、確実性が高い治療法です。穴の大きさ、形、位置などにかかわらず閉鎖できますが、デメリットは胸に傷がつくこと、カテーテル治療と比較して体への負担が大きい点です。カテーテル治療は日本でも2008年から導入され、現在まで1万人以上の患者さんが治療を受けられました。外科手術と比較して胸に傷がつかないこと、数日の入院で治療が可能であることなど体への負担が小さいことがメリットです。デメリットは、穴の大きさ、形、位置などによって、カテーテルでは治療ができない場合があること、退院後にも非常に稀ですが合併症が起こることがあることです。

 現在、ある程度の体格(体重10kg前後)まで達した患者さんでは、カテーテル治療が第一選択とされることが多く、心房中隔欠損症の患者さんのうち、約7〜8割程度の方がカテーテル治療を、残り2〜3割程度の方が外科手術で治療を受けられています。どちらを選択するかは、体格や穴の大きさや位置でよりよい方をお勧めすることが一般的ですので、担当の先生とよく相談していただくとよいと思います。


※板橋先生のご紹介で、昭和大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センターの藤井隆成先生にご回答いただきました。(肩書きは2019年2月のご回答時)

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