食事と栄養・離乳食
Q. 生後３か月半。ベビーフードを喜んで食べますが、よくないでしょうか。 (2019.4)
- （妊娠週数・月齢）3か月
生後３か月半です。３か月になったころからミルクの飲みが悪く、哺乳びんを手で押したり泣いたりして、毎回80mL飲むか飲まないかという状態でした。試しに、ベビーフードのおかゆやりんごペーストを１日１回始めたところ、とても気に入ったようで、りんごペーストのびんを見ただけでにこにこして喜びます。離乳食を始めてからミルクも飲むようになってきて、私としては安心していたのですが、ネットで検索したら、胃腸が発達していないうちに始めるのはよくないとも書かれていて心配になってきました。喜んで食べていても、よくないのでしょうか？
回答者: 太田百合子先生
５～６か月ころまでは、栄養バランスや消化吸収は離乳食よりも母乳・ミルクが優れているので、今回のようにきっかけを作ってミルクの量が増えたなら安心です。
かつては、３か月から離乳食を開始したり離乳食前に果汁などを与えたりする指導がされた時期もありました。しかし現在は、果汁など甘いものを早期から与え過ぎると、母乳・ミルクの量が減り、低栄養や発育不良につながりやすいこと、離乳食を早期に与えると消化不良を起こしやすいことや肥満になりやすいことについて報告があります。
こうしたリスクを避けるために、５～６か月ころを離乳食の開始の目安としています。目安としているのは、子どもの発達には個人差があるので、目の前のお子さんに合わせていくことが大切だからです。身長と体重は乳幼児身体発育曲線に沿っているか、下痢などを起こさないか、固形物を飲み込めるようになっているかなどを観察しながら、時期がきたら本格的に離乳食を進めていきましょう。