食事と栄養・離乳食
Q. 水分補給にイオン飲料しか飲まない1歳の子。 (2019.6)
- （妊娠週数・月齢）1歳1か月
1歳1か月の子です。水分補給にイオン飲料をずっとあげていました。1歳になってミルクを飲まなくなったので、水分を多く取らせたいと思い、イオン飲料を水やお茶に切り替えたのですが、全然飲んでくれません。イオン飲料を水で薄めたり、ミルクなら飲むかな？と思って作ったりしても飲んでくれません。飲んだとしても30mLしか飲まず、おしっこも出ないし、結局イオン飲料を与えてしまいます。どうしたらいいのでしょうか？
回答者: 太田百合子先生
１歳児は、イオン飲料に限らず、はじめて体験するものには馴染むのに時間がかかります。いまは、イオン飲料から変えたくないと思っています。
他の飲料を頑として飲まないのは、精神面の成長が自己主張として表れているからです。お母さんは「イオン飲料をきっと飲ませてくれる」と信じているので、簡単にはあきらめません。
このような根比べはこれからも多くなるので、しばらくは親子で折り合いをつけていきましょう。
イオン飲料を飲んでいても、食事からの栄養素等が十分摂れているようなら、あまり気にしなくてもよいでしょう。
汗をかいたときには、冷たい水やカフェインの少ない麦茶やほうじ茶などを、大人やお友だちがおいしそうに飲む姿を見せ、飲んでみたい気持ちを引き出します。
水分は食事からも摂ることができます。汁物（味噌汁、スープ、シチュー、麺類等）、野菜（きゅうり、トマト、もやし、大根、ほうれん草等）、果物（スイカ、メロン等）を組み合わせます。食事のときの飲料は、水やお茶にすることを約束します。
間食は、栄養と水分補給の意味があります。イオン飲料やジュース、牛乳、水、麦茶等と固形物を組み合わせます。飲料は、味のバランスも考えて組み合わせましょう。ゼリー、プリンは比較的水分の多い食品です。
いろいろなものを食べたり飲んだりする経験が増えると、イオン飲料へのこだわりは少なくなります。
物事がわかる３歳以降は、適時適量が守れるように、我慢も教えていきましょう。