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病気・予防接種

Q. 2歳9か月の娘。生まれつきある頭のコブが心配です。 (2019.8)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

2歳9か月の娘の頭には、生まれつきのコブがあります。産院では、いずれコブはなくなるから心配ないと言われて気にしていなかったのですが、なかなか治らないので、1歳過ぎに小児科で診てもらいました。「コブ以外の症状が何もないので気にしなくても大丈夫」「精密検査はまだできないだろう」と言われましたが、いまも治っていません。私は、頭血腫が石灰化したのではないかと思っています。現在、娘は元気に走り回り、よく食べ、よく寝て、どこにも異常がないように見えますが、精密検査をする必要はありますか?いまの年齢で検査した場合、MRI等の検査は可能なのでしょうか?専門医でも、精密検査しないと触診だけでは診断し難いものなのでしょうか?

回答者: 板橋家頭夫先生

 コブ(腫瘤)の存在部位や大きさ、形状、硬さ、周囲との境界が明瞭かどうか、出生後に大きさや硬さが変化しているのかなど具体的な情報がありませんので、以下の回答は一般的なものとなります。

 頭血腫は、出生後数日以内に一つの頭蓋骨に限局した柔らかい腫瘤(骨膜下の出血)が出現し、やがて骨膜下の血液が吸収され、それに伴い腫瘤は硬くなります。さらに腫瘤の周辺が不整となります。一般的に頭血腫はこのような変化に伴いながら小さくなり1~2歳あたりで消失していきます。しかし、あまり腫瘤が小さくならない場合やサイズが大きくなっている場合には、そのほかの疾患も考慮する必要があるかもしれません。それらは、類比嚢胞(るいひのうほう)や血管腫、骨腫などです。いずれも腫瘤以外の症状がないことがしばしばで、生後変化がないか、あるいは徐々に大きくなることがあります。なお、骨腫は硬い皮下の腫瘤で、診断が明らかであればとくに治療は要しません。

 他の疾患の鑑別診断のためには、頭部CTあるいはMRI検査が考慮されます。学童や成人とは異なり、この年齢では頭部CT、MRI検査を実施するために鎮静が必要です。安全に検査ができることがほとんどですが、ときに鎮静に使用される薬剤によって無呼吸や低酸素血症に陥るリスクもあります。このような異常に早期に対応するために検査中や検査後完全に覚醒するまでにモニターを装着し早期に対応できるようにしています。一般に検査時間はCT検査の方がMRI検査より短時間ですみます。とくに脳外の異常が疑われる場合は、MRIとは異なり放射線の曝露がありますが、得られる情報量を考慮してCT検査を優先した方がよいでしょう。

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