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発育・発達

Q. 5か月の男児ですが、首がすわりません。発達を促す方法はありますか? (2019.9)

  • (妊娠週数・月齢)5か月

5か月の息子ですが、いまだに首がすわりません。寝返りをした際は、首を上げるのですが、あおむけで腕を引っ張ると首がダラーンとなってついてきません。首すわりを促すのに、効果的な練習はありますか?いまは子どもが寝返りしたときに、3分から5分ほどおもちゃを見せ、首を上げさせるようにしています。他にもよい方法はあったら教えてください。また、脇を抱えて体を持ち上げた際、足がダラーンとします。これは筋肉の発達が弱いためでしょうか?何か発達を促すためにできることはあるでしょうか?

回答者: 横田俊一郎先生

 首すわりの判定はちょっと難しいところがあります。お座りをさせたときに首がグラグラしない、両手を持って体を引き起こすときに首が体とほぼ平行になってついてくる、うつ伏せをさせたときに頭を上げて顔を左右に向けることができる、などが一つの目安となります。しかし、どこまでできたら「首がすわった」と判断するのかということについては、はっきりした定義はありません。また、定義を作る意味もあまりありません。5か月の時点で、上に書いたようなことがある程度できていれば、神経や筋肉の大きな病気があるとは考えにくいからです。

 一方で、首を支えないと縦抱きにできない、両手を持って引き起こすときに首が背中につきそうになる、などの症状があれば、明らかに首がすわっていないと言えます。ご相談のお子さんは3〜4か月健診を受診していると思いますが、このような状態であれば必ず健診で指摘され、大きな病院へ紹介されるはずです。

 脇を抱えて体を持ち上げた際、足がダラーンとするのは筋肉の力が弱いことが原因のこともありますが、そうではなくて、足が床につくのを嫌がっているだけのこともあり、これだけで異常とは言えません。心配があれば、まずはかかりつけの小児科医に相談するのがよいでしょう。

 運動の発達を促す方法ですが、基本的には特別なことをする必要はありません。赤ちゃんとして普通の生活を送り、よく世話をしてかわいがってあげることが基本です。赤ちゃんをあやす、身体をマッサージする、外で散歩するなど、適切な刺激を与えることが発達に役立ちます。

 首すわりについては、うつ伏せですごす時間を増やすことが役立つと言われています。うつ伏せにすると顔を上げようとするからなのですが、うつ伏せ寝は突然死症候群との関係があることがわかっているので、睡眠時はうつ伏せにするのはやめましょう。起きているときに、遊びとしてやってみることをお勧めします。また、なるべく縦抱きにして首を支える時間を増やすことも、首すわりを促す効果があるでしょう。

 運動の発達は訓練しないと進まないというものではありません。日常の生活の中で赤ちゃんに触れたりあやしたりすることの繰り返しが、一番大切であることを忘れないでください。