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食事と栄養・離乳食

Q. 11か月の息子。無理強いがきっかけで、離乳食を一切食べようとしません。 (2020.1)

  • (妊娠週数・月齢)11か月

11か月の息子は、7か月から離乳食を始めました。はじめはパクパク食べていたのですが、一度無理矢理食べさせたときから、食べることを拒否するように。味がわかればどうにかなるかとさらに無理に食べさせようとしたら、それから一切口を開かなくなりました。以降は、無理強いはせず、スプーンやお皿を変えたり、形態や食感の異なるものを与えたりしましたが、いずれも大泣きします。支援センターなど、場所を変えると少しは食べますが、せいぜい10グラム程度。赤ちゃんせんべい等も食べません。10か月健診では感覚過敏を疑われましたが、その他に発達障害の傾向はなく、食べないことに何らかの専門指導を受けたほうがいいのではないかと言われました。この子のペースで食べるのを待とうかとも思いますが、もうすぐ1歳になるので焦っています。授乳は、最初は混合でしたが10か月で断乳していまは完ミです。

回答者: 太田百合子先生

 子どもが食べないと不安になりますね。感覚過敏を指摘されたようですから、お母さんの関わりが悪いのではなく、慣れるのに時間がかかるお子さんなのだと気持ちを切り替えましょう。

 まずは親子ともに安心できる居場所で、欲しがるときに食事ではなくミルクをゆったりとあげましょう。このときに、他のお子さんと比較したり焦ったりする必要はありません。まずはミルクで十分栄養は取れると思ってください。

 お母さんは食べたい弁当や総菜パン、汁物(スープ)、果物等をゆっくりと味わいながら食べます。お母さんだけでなく、大人の楽しく食べる姿を見せることが案外近道かもしれません。

 大人が食べていると寄ってくることがあります。しかし、すぐに食べさせることはしません。いろいろな食べ物を見る、触れる、匂いを嗅ぐことから興味を持たせ、自ら触ろうとしたり、「食べさせて」と甘えるようになったときに、やりたいように触れさせたり食べさせてあげましょう。1歳ごろになれば、いろいろな食べ物を取り分けできるので、大人は取り分けしやすいものを食べるようにしましょう。
 
 発育・発達は気になるところなので、健診を受けながら話を聞いてもらえる小児科の受診をお勧めします。