食事と栄養・離乳食
Q. 生後11か月。軟らかいものしか食べません。 (2020.3)
- (妊娠週数・月齢)11か月
11か月になる子ですが、離乳食は軟らかいものしか食べられません。ベビーフードも9か月のものがやっとで、ものによっては食べられません。野菜は1cm角ほどが限界です。豚肉や牛肉は、おかゆに混ぜても嫌がります。パンもふやかしたりしないと食べられません。歯は上4本下3本あります。ボーロや赤ちゃんせんべいも吐きだしてしまいます。いま思えば、生まれてからおもちゃをほとんど口に入れない子でした。それが影響しているのでしょうか? 最近、少しおもちゃを口に入れたりすることを始めました。栄養面も心配ですが、どうしたら固いものが食べられるようになるのかが知りたいです。まもなく保育園に入れる予定のため、とても不安です。月齢が低くてもつかみ食べやおやつを食べている子をみると最近つらく感じます。
回答者: 太田百合子先生
食べる機能の発達は、個人差が大きいので焦る必要はありません。おもちゃをなめなかったという影響もありませんので、気にすることはありません。
ベビーフードは、現在9か月ごろのものが合っているようなので、しばらくベビーフードに頼ってもかまいませんし、固さや大きさを参考にして、いろいろな食材を試してもよいでしょう。パンはだ液と混ざりにくいので、1歳を過ぎてもパンがゆにしないと飲み込めないことがあります。肉や魚は、加熱すると固くなるので、すりつぶしてからとろみをつけます。つぶさないとおかゆと混ぜても吐き出すことが多いものです。
赤ちゃん菓子は、だ液と混ざらなくて飲み込めないかもしれません。食べる前に水分で口の中を湿らせるとよい場合もあります。他には、大人がおいしそうに食べるようすを見せたり、お口まわりをマッサージしたり、ゆでたブロッコリーの茎やゆでたキャベツの芯をおもちゃ代わりに噛ませてみたり、スルメをしゃぶらせたりして唾液の分泌を促しましょう。バナナヨーグルト、いちごをつぶしたものなどの甘いものも刺激になります。
保育園では、入園前に離乳食の進み方などをよく聴いたうえで、子どもの発達に合わせた離乳食を用意します。保護者の気になることや悩みにも答えてくれるので、心配なことは相談するとよいでしょう。