食事と栄養・離乳食
Q. 生後6か月。離乳食を始めるタイミングがわかりません。 (2020.10)
- （妊娠週数・月齢）6か月
生後6か月になった女の子がいます。6か月になったのでそろそろ離乳食を始めたいのですが、スタートの目安がわかりません。保健所の方には首はもうすわっていると言われたのですが、お座りをさせても首が後ろに倒れたりして、グラグラしているように思います。機嫌は悪くなく、母乳もよく飲みます。7か月健診を受診するつもりですが、そのときに聞いて離乳食を始めても遅くはないでしょうか。
回答者: 太田百合子先生
順調に成長している様子がわかります。日中の授乳時間がだいたい決まってくれば生活リズムも順調なので、そのリズムに合わせて離乳食を開始しましょう。
スタートの目安は、首がすわり寝返りができる、5秒くらい座れる、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少ない、食べ物に興味を示すなどです。いくつかできていれば始めてみましょう。試してみて嫌がるようなら、2～3日あけてから再開してもよいのです。
この時期に離乳食を始める意味はいくつかあります。一つ目は、生後5～6か月ころから母乳・ミルクだけでは栄養素が不足するため、栄養の点から始めどきだということです。二つ目、固形物を取り入れることで、消化液の分泌が促され、消化機能が発達します。三つ目、口腔の筋肉の発達とともに口を閉じられるようになれば、滑らかなものを飲み込む練習ができ、その後の咀嚼力の向上につながります。四つ目、五感が刺激されることから、食べ物に興味を持つようになります。
このように無理なく離乳食を開始することは、心と体の発達を促します。離乳食の開始は、早過ぎず、遅過ぎず、赤ちゃんの発達に合わせて食べる楽しさを教えていくことが大切です。