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食事と栄養・離乳食

Q. 10か月。離乳食で食べるものが3種だけです。 (2021.9)

  • (妊娠週数・月齢)10か月

10か月になりますが、離乳食は食パンとヨーグルトとさつまいもの3種しか食べません。離乳食だけでは栄養がとれていないと思い、母乳を続けていますが、母乳を欲しがる様子はありません。1歳から保育園に預けるため、ミルクも飲めるようにしておきたかったのですが、先月ミルクアレルギーだと判明。ところがアレルギー用のミルクは嫌がり、5mL程度しか飲めません。授乳をやめたら食べるようになると聞き、少しずつ回数を減らし、いまは朝昼夜の1日3回のみ授乳しています。日によっては授乳前に寝てしまって1日2回になることも。確かに量は食べるようになりましたが、相変わらずこの3種以外は拒否されます。実は子どもの歯が上下生えてきて痛いので、できれば母乳はやめたいと思っています。でも離乳食が進んでいないしミルクも飲まないし、仕事の復帰も近いので困り果てています。食べさせようとしていろいろな方法を試しました。どろどろやみじん切りにして調理法を変えてみたり、食事用の椅子は足が着くように板を調整したり、食具を変えてみたり、手づかみ食べさせたり、食べる時間帯を変えてみたり、大人が楽しくおいしそうに食事する様子を見せて同じタイミングで食べさせてみたり。ネットや本に載っているような対策はほぼ試しましたが、全滅でした。保健センターや小児科などでも相談しましたが、解決できませんでした。栄養が足らずに虐待だと思われそうで怖いです。どうしたらよいでしょうか?

回答者: 太田百合子先生

 母乳が大好きなどで離乳食が進まないという相談は多くあります。2歳ころになっても母乳ばかり欲しがっていたお子さんがいましたが、自然に卒乳していつのまにか食事中心になっています。

 いまは食べる品数に限りがありますが、食べないわけではないので大丈夫です。離乳の進み方は本当にさまざまです。ゆっくり慣れていくタイプだと捉えてもよいでしょう。

 現在の授乳回数は1日2~3回ですから順調といえます。仕事の復帰に合わせて授乳回数を減らしていくとよいでしょう。その際は、パートナーや周囲の人に協力してもらうとよいかもしれません。

 食事の内容は、お子さんにも取り分け可能なご飯、うどん、味噌汁、肉じゃが、煮魚、納豆和え、卵とじ、煮物、果物等を用意します。料理をすべて手作りする必要はありません。総菜を買ってきたり、子どもにはベビーフードを用意してもかまいません。料理を食卓に並べて「おいしい!」と声にしながら、みんなで楽しみましょう。その様子を見せたりするだけでも、食に興味を持たせることができるからです。もし欲しがるようなら食べやすくして少量試すこともできます。

 保育園では、給食を一人ひとりの発達に合わせています。保護者の方が、園に入るまでに何とかしなければと焦らないことです。入園の際にお子さんのいままでの状況やかかわりを詳しく伝えれば、誰も虐待しているとは思いません。その情報からよい方法を考えてくれます。園と一緒に家庭でも楽しく食べる時間を作るようにしていきます。

 保護者の悩みや不安は子どもの食欲に表れることもあるので、パートナーや保育園等でよく話を聞いてもらうとよいでしょう。