食事と栄養・離乳食
Q. 泣きながら離乳食を食べる生後8か月の息子。 (2023.5)
- (妊娠週数・月齢)8か月
生後8か月の男の子を育てています。離乳食は2回なのですが、毎食必ず泣きながら食べています。かぼちゃ、さつまいも、ヨーグルトなどは好きなようで、これらを口に入れると泣き止みますが、それ以外の魚、野菜、肉類を口に入れると再び泣き出します。泣きながらも食べてくれるのでストップはしていません。大人の食事には興味があるようなので、一緒に食事をしながら離乳食を食べさせたりもしてますが、泣きながら食べています。どうしたらよいでしょうか?
また、食後のミルクも120〜140mLほど飲みますが、飲み終わっても哺乳びんを離さず空のまま吸っています。おやつ後もミルクを飲むまで泣いていて飲まないと気が済みません。おもちゃや散歩で気を紛らわしても効果はありません。どうしたらよいでしょうか?
回答者: 太田百合子先生
赤ちゃんが泣いても食べるのであれば、心配しなくてもよいと思います。本当にいらなければ口を閉じるからです。泣きながら食べることは、成長の過程でよくあることです。
一般的に赤ちゃんが食事のときに泣く理由は、苦手なものを口にしたとき、熱すぎたり冷たすぎたりしたとき、初めての食材を口にしたとき、おなかがすいていないとき、眠いとき、単に食べたくないときなどがありますが、理由はよくわからないこともあります。不安や恐怖心から泣くこともあります。リラックスできるように、「おいしいよ」などと楽しい声がけをしたり、笑顔で食べさせてみましょう。
食卓環境としては、座りやすい椅子か、スプーンボウルの大きさや口に入れる量が適当か、スプーンの材質を苦手としていないか、エプロンを嫌がっていないかなどを確認してみましょう。また、食べると体温が上がるので、少し涼しい室温にすると食べることもあります。
調理形態としては、魚、肉、野菜は舌ざわりを苦手とするので嫌がるのかもしれません。おかゆや好きなかぼちゃなど、とろみと甘味のあるものに混ぜるのもお勧めです。とろみのある市販のベビーフードに混ぜてもよいかもしれません。
哺乳びんを離さず吸っているようですが、物足りなさそうならば試しに増量してみてください。離乳食後は、ほとんど飲まないこともあるし、200mL以上飲むこともあります。
そして生後8か月であれば、おやつではなくミルクを中心に1日5回、飲みたいだけ与えましょう。離乳食とミルクのバランスのとり方は悩むところですが、体重を計測して乳児身体発育曲線に沿っているなら、適量と思ってください。
食材や環境に慣れてくると、泣かずに落ち着いて食べたり飲んだりするようになるでしょう。