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食事と栄養・離乳食

Q. 1歳3か月の子の離乳食がいつも同じメニューになってしまいます。 (2023.9)

  • (妊娠週数・月齢)1歳3か月

共働きで1歳3か月の男の子を育てています。食事メニューがいつも同じようなものになってしまい、悩んでいます。朝食はいつも固定メニュー(牛乳にくぐらせた食パン、野菜入り卵焼き、バナナ半分、麦茶)、平日の夕飯は白飯にベビーフードをかけたものだったり、作り置きの子ども用炊き込みご飯と簡単な野菜スープのようなものしか出せていません。何品か並べて出したいのですが、平日は仕事で疲れてしまっていて、余裕がない毎日です。こんな食事で大丈夫なのでしょうか。疲れていても簡単に作れるメニューや作り置きできるメニューがあれば教えてください。

回答者: 太田百合子先生

 朝食の内容は固定メニューということですね。子どもにとって見慣れている固定メニューは、むしろ安心して食べられるよい機会になっていると思います。また、咀嚼(そしゃく)、手づかみ食べなどの発達に合わせて食べやすく工夫していますので問題はありません。卵焼きの中に入れる野菜を変えたり、バナナをほかの果物に変えるだけでも目先や食感、味に変化をつけることができます。

 夕食についてです。調理に時間をかけすぎると、子どもが疲れて食事を食べずに寝てしまったり、食事の前に菓子などを欲しがったり、早寝早起きに影響することもあります。そのような理由から、時間をかけずに用意することはよいことだと思います。

 ベビーフードはとろみがあるので食べやすく、炊き込みご飯や野菜スープは栄養価が高いので、よく考えて努力されていると思います。

 日本の食事には、鍋もの、けんちん汁、おでん、ポトフ、シチュー、肉じゃが等、煮る料理がたくさんあるので、大人の食事から子どもの食べられる具を取り分けすると便利です。または、シンプルなポトフに、味の変化をつけてみます。しょうゆ味、トマトケチャップ味、ミルク味、カレー味などというようにするだけでも多彩になります。さらに、総菜のひじきの炒り煮やポテトサラダに食べやすい形態にした野菜を加えれば、子どもに食べさせるのにふさわしい薄味や食感にすることができます。小さなお子さんにも対応した冷凍食品や加工食品、野菜やいもなどを下処理したものもあるので、利用するとよいかもしれません。買い物に負担感があるなら、宅配にすることもできます。

 この時期は、手間を省いてできるだけ子どもの生活リズムを大切にしながら、たとえ粗食であっても共食で楽しく食べることを心がけることが大切だと思います。時間や気持ちに余裕のあるときに、品数を増やしてみたりして新たな体験ができればよいと思ってください。