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食事と栄養・離乳食

Q. 生後6か月。スプーンを拒否して離乳食を食べません。 (2024.4)

  • (妊娠週数・月齢)6か月

6か月後半の女の子を育てています。6か月に入る前くらいから離乳食を始めたのですが、最初から口を閉ざして食べてくれませんでした。1週間ほどチャレンジしたのですが、スプーンを口の前に持っていくだけで怒るようになってしまい、少し休むことにしました。いま思うと、5か月半くらいのときにノロウイルスに感染し、薬をスプーンで与えたせいかも・・・と反省しています。
ミルクは毎日200mL×5回ほど飲んでいますが、離乳食はまだアレルギーチェックすらできておらず少し焦っています。そろそろ離乳食を再開しようと思うのですが、また拒否されるかもと思うと怖いです。もし再び拒否された場合は、どうしたらよいのでしょうか。進め方のアドバイスをお願いします。

回答者: 太田百合子先生

 せっかく用意した離乳食を食べないとがっかりしますよね。“いま思うと薬をスプーンで与えたせいかも”と反省されていますが、必要なことですから反省することはありません。むしろ原因がわかっているのでこれからがスタートだと思ってください。少しお休みしたことも最善な方法です。
 さあ、再開の準備です。赤ちゃんが集まる広場などには、いろいろなおもちゃが用意されているので、お気に入りのおもちゃで遊びましょう。おもちゃを舐めることが口の刺激となり、スプーンも受け入れやすくなります。
 大人がおいしそうに食べている姿を目の前で見せましょう。唾液の分泌が活発になり、食物の消化を助けます。一緒にスプーンやコップ、お皿などをテーブルに置いてみてもよいでしょう。手繰り寄せて持ったり舐めたりするかもしれません。食べたい意欲が引き出されます。
 生活リズムは大切です。おなかがすくリズムを作るために、早寝早起きの生活リズムを安定させましょう。散歩をするなどでメリハリを持たせると、空腹や満腹のリズムもできてきます。
 このように離乳食を食べること以外でも赤ちゃんの意欲を刺激することはたくさんあります。
 離乳食を開始したころに見られる赤ちゃんの苦手なポイントは、緊張感、食べ物の味や食感、スプーンの触感、座る角度やスプーンの角度、口に入れる量などがあります。しかし、あまり細かいことは気にせずに「おいしいよ」と、ニコニコして誘ってあげてください。子どもは数日だけでも発達しているので意外と簡単に食べるかもしれません。あまり深く考えずに、口を開けないようなら「次の日にしよう」くらいで構いません。ミルクだけでもまだ十分に育ちます。
 無理強いせずに、赤ちゃんの食欲に合わせていきます。食べるときと食べないときの繰り返しで徐々に食べられるようになっていくと思っていてください。