食事と栄養・離乳食
Q. 生後9か月。最近、おかゆを食べなくなりました (2024.10)
- (妊娠週数・月齢)9か月
生後9か月の娘を育てています。8か月までおかゆが一番好きで、残さずに食べていましたが、9か月になったらほぼベーと吐いたり、ブブーッと吐き出したりして、食べなくなりました。もう2週間ほど食べていません。バナナ、りんご、トマト、じゃがいもなどはこれまでどおり食べます。おかゆを食べなくなったのはどうしてでしょうか? どうしたら食べてくれるようになりますか。
回答者: 太田百合子先生
食べ物を見たり、食べたりする経験が増えると、いままで食べていたものは「飽きたから一時的に食べなくなることがある」と捉えるとよいと思います。いろいろな食べ物を経験させているからこそ、好みが変化するのです。米にこだわらず、麺類やパン類などから糖質をとれるようにしてみましょう。
このようなことが今後も繰り返し起こると思いますが、同じ食品群の中から栄養がとれそうなものを選べばよいと思ってください。
触感のあるものや味のあるものを食べる機会が増えるので、おかゆのかたさや味が物足りないのかもしれません。たとえば、おかゆよりも水分の少ない軟飯にして気に入るかどうか試してみましょう。おかゆに野菜や卵やしらすなどを混ぜて油で焼けばお焼き風になり、手づかみできれば興味をもつかもしれません。トマトと粉チーズ風味の味がゆにして試してみてもよいでしょう。
大人は口中(内)調味といって、ごはんとおかずを口の中で混ぜ合わせて食べる文化があります。子どもにも同じように「どれと混ぜ混ぜする?」などと聞きながら目の前で混ぜ合わせると思わず食べるかもしれません。いろいろと試してみましょう。
心の発達という面から見ても、食を通して選択する能力や自己主張が子どもの中で育っているということですから、いまはおかゆを食べなくても(しばらくすると食べるようになるので)、無理強いせずに食べ方の変化を見守りましょう。