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食事と栄養・離乳食

Q. 1歳。離乳食を食べなくなりましたが、ミルクの量を減らしたほうがいいですか? (2025.3)

  • (妊娠週数・月齢)1歳0か月

1歳になったばかりの女の子ですが、離乳食の量が増えません。身長は71cm、体重は8,200gで、成長曲線で見ると真ん中よりやや下ですが、曲線に沿って成長しています。ミルクは1日4回(朝8時の朝食後、12時の昼食後、夕方6時の夕食後、夜7時の入浴後)、200mLずつあげています。夜中のミルクはありません。離乳食は自分で食べたいようで、つかみ食べをメインにしていますが、最近は1回あたり毎回60gほどです。もっと食べられるのでは?と思うのですが、私がスプーンであげると嫌がってあまり食べてくれません。以前は1回あたり120gほど食べていました。食べる量を増やすためにミルクの量を減らしたほうがいいでしょうか。また離乳食をもっと食べてくれるようになるコツがあったら教えてください。

回答者: 太田百合子先生

 1歳ごろになると遊び食べが増えたり、手指機能のコントロールがうまくいかずに手づかみ食べが思うようにできないことから、食べさせてあげていたときと比べると食べる量が減ってしまうことがあります。また、その分お母さんがスプーンで食べさせようとしても嫌がる気持ちの表れは、自立の始まりとも言えます。
 まず食事に集中するために、食事の前におなかをすかせる生活リズムにしたり、食事中はテレビなどの映像を見せないことや椅子とテーブルの高さが合っているなどの食環境を整えます。
 いまのミルクの摂取量は1日800mLくらいですから水分量が多く、それだけでおなかが満たされているのかもしれません。食後は100mLくらいにするなど、1日のトータル量を現在の半分くらいに減らしてみてもよいかもしれません。ミルクのエネルギー量が減ることで食事量が増えると思いますし、おやつ(補食)の時間を取り入れてもよいと思います。
 自立の始まりの時期は、手づかみできるものを1つだけ小皿に入れて手元に置いてみましょう。つかみやすいので自ら手を出して食べるようになります。再度欲しがるようなら小皿にまた1つ入れてあげましょう。慣れてきたらワンプレートに盛り分けると彩りから自分で食べたくなり、食べる量も自然に増えると思います。
 つかみやすいものを紹介します。主食では、食パンをスティック状にしてトーストしたものやフレンチトースト、おにぎりを薄いおにぎりから俵型にしたもの、主菜では卵焼き、はんぺんや魚の一口サイズ、肉団子やソーセージなど。副菜となる野菜はブロッコリーの小房、にんじん・大根などをゆでてスティック状にしたもの、じゃがいも・さつまいも・かぼちゃなどの乱切りや輪切り、果物ではバナナの輪切り、みかんのひと房などというように用意してみましょう。なお、食べているときはよく見守り、窒息事故に注意しましょう。
 こぼすことも多いですが、なるべく自分で食べられるように工夫していきましょう。成長曲線に沿って成長しているとのことですから食事量はあまり気にしないでください。子どもは「おなかがすいたら食べる」と信じることです。