発育・発達
Q. 1歳6か月児健診で「体をのけぞって激しく泣くのが気になる」と言われました。 (2025.12)
- (妊娠週数・月齢)1歳6か月
1歳9か月の娘のことで相談です。先日、1歳6か月児健診を受けました。かかりつけの小児科医が健診時の担当だったのですが「受診するときに、いつも体をのけぞって激しく泣くのが発達的に気になる」と言われました。「発達に問題があると、激しく泣く傾向がある」とのことでしたが、私は「イヤイヤ期だからでは?」と思いました。医師も「言葉が出ているので言いきれない」とは言っていました。
娘は、何語か話しますし、歌も歌います。自分で読んでほしい絵本を持ってきたり、「ないないして」と言うと、おもちゃをおもちゃ箱に持って行くなど簡単な指示は理解できます。興味のあるものを指さしてこちらを見ますし、人の目をよく見て他者とコミュニケーションを取ろうともします。
医師に言われたことが気になるのですが、どうしたらよいのでしょうか。
回答者: 田中秀朋先生
乳幼児健診で指摘されると、とても心配になりますね。お子さんは、言葉が出ている、簡単な指示を理解して行動できる、指差しや絵本の要求がある、人の目を見てコミュニケーションを取っているなど、発達の重要なポイントがしっかりできています。
診察時に強く泣くことは、1歳半~2歳ごろの自己主張が強くなる時期(イヤイヤ期)によく見られる反応です。過去の痛い経験や人見知りが理由になることもあります。予防接種や採血、迅速検査など、その小児科医にされた経験はありませんか。
現時点では大きな問題はなさそうですが、言葉や他人とのコミュニケーションが増えていくかを今後注意深く見てください。それまでできていたことができなくなったり、言葉が増えなかったりしたときには必ず小児科を受診してください。不安なときは、別の小児科や発達相談窓口に相談するのも良い方法です。地域の保健センターやこども家庭センターでも相談できます。