実践編 生後9~11か月ころ:離乳後期
離乳食の1日の回数 … 3回 1日3回の食事のリズムを大切に、家族と楽しく食卓を囲む機会を作りましょう。 母乳の場合、生後6か月ごろから鉄やビタミンDが不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクやフォローアップミルクを使用するなど、工夫しましょう。 |
<固さのめやす> バナナくらい |
この時期の離乳のポイント
- 全がゆから軟飯に進めます。
- 赤身の魚のほか、様子を見ながら青皮魚(いわし・あじ・さば)へと進めます。
- 肉類やレバーなど、調理がむずかしい時はベビーフードを使用しても。
この時期の授乳のめやす
母乳または育児用ミルクは離乳食の後に与えましょう。離乳食時とは別に、母乳は授乳のリズムに沿って赤ちゃんが飲みたいだけ、育児用ミルクは1日2回程度与えます。
食べさせ方のポイント
くぼみのある丸いスプーンを下くちびるの上にのせ、上くちびるが閉じるのを待ちます。
軟らかめのものを前歯でかじり取らせます。
くぼみのある丸いスプーンを下くちびるの上にのせ、上くちびるが閉じるのを待ちます。
軟らかめのものを前歯でかじり取らせます。
- 9~11か月ころの食材はこちらの食材辞典を参考にしてください。
- インターネット相談室「食事と栄養・離乳食」Q&Aも参考にご覧ください。
また授乳については、インターネット相談室「母乳とミルク・授乳」Q&Aも参考にしてください。
鉄&ビタミンD不足に注意!
乳児期の鉄欠乏は脳の発達に影響するので、レバーや赤身魚など鉄分を含んだ離乳食を取り入れましょう。
また、ビタミンD欠乏によるくる病が近年増えています。ビタミンDは日光に当たることで体内に作られます。
食品では、卵黄、魚、乾燥しいたけなどにビタミンDは多く含まれます。
食品で与えにくい場合は、フォローアップミルクを離乳食の食材として使うのも手です。
牛乳貧血
牛乳は、カルシウムとリンの含有量が多く、鉄と不溶性の複合物を形成し、腸からの鉄分の吸入を阻害します。また、牛乳を多飲すると腸管アレルギーのひとつとされる消化管出血が見られることがあり、さらに鉄の損失を招くという報告もあります。
このため、牛乳の飲用は1歳過ぎてからとされています。
1歳前でも、調理に少量使うのは問題ありません。
フォローアップミルクのこと
フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではなく、牛乳の代用として開発されたミルクです。
牛乳に不足している鉄分・ビタミン・ミネラルなどを多く含みますので、離乳食が順調に進まず、鉄不足などが心配される場合におすすめします。
使用する場合は9か月以降にします。
9~11か月ころの離乳食レシピ
かぼちゃとブロッコリーのミルク煮 | |
ミネストローネ | |
玉ねぎとひき肉のそぼろ煮 | |
白身魚のイタリア風チーズ焼き | |
ブロッコリーのそぼろあんかけ | |
豆腐ときのこのごま煮 |