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ママの気持ち

Q. 健診でやせと指摘されてから子どもを邪険にしてしまい、子育てが不安です。 (2012.7)

  • (妊娠週数・月齢)1歳1か月

1歳1か月の女の子がいます。小さく産まれ、少食で、夜泣きもひどいです。9か月健診で「やせ」と指摘されて栄養相談であれこれと言われてから、離乳食を食べないとカッとして、ものに当たっては食器を割ったり、泣き叫ぶ娘を怒鳴りつけたり、泣いてすがってくる娘を邪険にしたりしてしまい、心理的な虐待なのではないかと自己嫌悪に陥り反省しますが、また繰り返してしまいます。夫に相談すると「虐待するなら施設に預けろ」とか「子どもなんてつくらなければよかった」と言われ、とてもつらいです。実母は幼いころに亡くなって頼る人もおらず、栄養相談でいやなことを言われてから公共施設に相談する気も起きません。近所には子どもが少なく、支援センターなども遠くて行く気になれず、友だちもできません。子どもはかわいく施設に預けるなど考えられませんが、自分は母親になるべきではなかったかと思い、この先育てていけるか不安です。

回答者: 帆足暁子先生

 あなたのつらい気持ちが文面から伝わってきます。誰もあなたの味方になってくれる人はいないのですね。それなのに、あなたは、子どもはかわいいと思い、施設に預けるなど考えられない……。

 それだけでも、あなたは十分お子さんを育てていかれます。いまはまだわからなくても、育てていくうちに、きっとあなたがお子さんの母親になる必然性があったことがわかるときが必ずきます。

 さて、あなたのいまの状況を考えていきましょう。

 そもそもの契機は、9か月健診でお子さんが「やせ」と指摘されていろいろ言われたことのようですね。小さく生まれて少食であれば、当然「やせ」と言われる状態になりやすいことは推察できます。「やせ」はだめでしたか? 乳幼児身体発育曲線というものが、母子手帳にあります。生まれたときの体重から記入していきますが、ほぼ生まれたときのパーセンタイル値を保っていれば「やせ」でも問題はありません。

 でも、栄養相談のなかにあなたを不安にさせる何かがあったのでしょう。それは何だったのかわかりますか?そして、なぜあなたは「そのこと」でそんなに不安になったのでしょうか。もう一度その場面を思い出すことはいやかもしれませんが、そのときのご自分の気持ちを紐といていくと、あなたを不安にさせている原因がわかります。原因がわかると不安を整理することができるかもしれません。

 はじめての育児に不安はつきものでもあります。そのなかでもがんばっていることを認めてもらえると、安心して、自分にゆとりが持てます。あなたが心配されている、いまのお子さんへのあなたのかかわりは、まさにゆとりのない状況から起きているように思います。

 夫の言葉も悲しいですね。あなたの気持ちに対する配慮がない。最初からそういう人だったのですか?あるいはそうではなかったとしたら、なぜ、夫はあなたの気持ちを聞いてくれたり、受け止めたりしてくれないのでしょうか。

 「公共施設に相談する気持ちになれない」ということ、いまはそうだと思います。

 でも、頼る人の無いなかでお子さんを楽しく育てることなど至難の業です。まずは、あなたの味方を探しませんか?育児相談をしている評判の良い小児科に行ったり、少し遠出をして支援センターに行ったり、近くの保育園の一時保育をのぞいてみたり、ファミリ—サポートセンターに聞いてみたり……。あなたが味方だと思えない人に出会ってしまったとしたら、それは単にあなたとは赤い糸で結ばれていなかっただけのこと。次の味方探しにチャレンジしましょう。味方は一生の財産です。頼る人がいないのは寂しいことですし、ゆとりがなくなりやすいですから、誰かに、どこかに助けてもらいながら、お子さんを育てていきましょう。それで良いのです。

 最後に、あなたがお子さんをかわいいと思うのは、どうしてでしょうか?

 「かみさまからのおくりもの」(ひぐちみちこ著/こぐま社・1984年刊)という絵本をご紹介いたします。子どもはみな、どの子も神様から贈り物をもらって生まれてくるのだそうです。

 あかいほっぺの赤ちゃんには、「よく わらう」を
 おおきい赤ちゃんには「ちからもち」を
 泣いている赤ちゃんには、「うたがすき」を
 よく動く赤ちゃんには、「よく たべる」を、
 すやすやねている赤ちゃんには、「やさしい」を
 天使が届けてくれました。
 「かみさま すてきなおくりものを ありがとう」

 あなたのお子さんは神さまから何をもらってきたのでしょうか。あなたがお子さんをかわいいと思うのだとすれば、きっと、あなたにはお子さんが神さまからもらった贈り物が何か、ちゃんとわかっているのでしょう。実は、それが母親としていちばん大切なことのように思います。

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