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妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)

Q. 妊娠してから、歯ぐきが腫れたり出血するようになりました。 (2012.8)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠3か月 (8〜11週)

妊娠してから歯ぐきに腫れが見られるようになり、歯みがきをすると出血します。ときどき、歯みがきをしなくても出血することもあります。この症状は、妊娠と関係がありますか。出血があると、何か病気によるものではないか、どこか悪いのではないかと、心配でなりません。おなかの子に影響はありませんか?

回答者: 井上美津子先生

 妊娠中は、妊娠に伴うホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなります。

 妊娠中は口の中にはさまざまな変化が見られやすくなります。歯ぐきが腫れやすい、出血しやすい、口の中がネバネバする気がする、歯がしみる、食べ物がはさまりやすい、などの症状が出やすいようです。これは、妊娠によるホルモンの変化やつわりなどによる食生活・歯みがき等の生活習慣の変化が原因となっているものと考えられます。

 妊娠して女性ホルモンが急増すると、歯肉の炎症が起こりやすくなったり、唾液が酸性になって口の中がネバネバしやすくなります。また、つわりで食事の好みが変化したり、空腹を避けるため食事(間食)の回数が増えたり、吐きやすいので歯みがきが十分にできなかったりすると、口の中の衛生状態も不良になります。

 このように妊娠中はむし歯や歯周病になりやすい条件がいくつも重なるため、口の中にいろいろな症状が出てくるわけです。

 ホルモンの変化による歯ぐきの炎症や腫れは、出産後に女性ホルモンが元に戻ると症状も治まってきます。しかし、腫れて出血しやすいと歯みがきをするのが怖くなったり、腫れているため汚れを落としにくかったり、また、つわりで歯みがきがうまくできなかったり、ちょこちょこ食べるため歯みがきが追いつかなかったりすると、歯の汚れや歯石が原因の歯周病も起こってきます。

 歯周病といっても、歯ぐきが腫れたり出血するという歯肉炎だけでなく、歯ぐきの慢性炎症のために歯を支える骨(歯槽骨)まで下がってしまい、歯が動揺したり膿が出るという歯周炎になってしまうと、いろいろ問題も出てきます。歯周炎がひどくなると、早産や低体重児出産のリスクが高まるというデータもありますので、安心して出産を迎えるためにも、歯周炎の重症化は防ぎたいものです。
そのためには、できるだけきちんと歯みがきをすることと、専門的な歯の清掃(クリーニング)や歯石の除去も望まれます。

 行政で行っている妊婦歯科健診などを利用して口の中の状態をチェックしてもらったり、かかりつけの歯科に相談して安定期のうちに歯のクリーニングや歯石をとってもらうことなどもおすすめします。そして、気分の落ち着いているときに少しずつでも歯みがきをすることで、歯肉炎を悪化させないようにしましょう。

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