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病気・予防接種

Q. 長男がSGA性低身長症です。第2子妊娠で予防することはできますか。 (2013.2)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠2か月 (4〜7週)

3歳になる長男が「SGA性低身長症」で治療を受けています。もともと切迫早産で1か月以上入院をしました。その際、胎盤機能不全による子宮内胎児発育遅延(IUGR)と言われ、生まれたときも小さめでした。治療できることになり、ひとまずほっとしていますが、2人目の妊娠について悩んでいます。母体の原因として、再び切迫早産や胎盤の機能不全により胎児が小さくなることが繰り返される可能性は高いのでしょうか? 次は高齢出産になることもあり、さらに心配です。まるでリスクのない妊娠はないと思いますが、予防法など自らできることがあれば教えていただけたらと思います。

回答者: 安達知子先生

 妊娠週数に比較して、小さい赤ちゃんを「SGA」といいますが、生まれたのちに成長が加速して、平均値までキャッチアップしていくこともしばしばです。

 さて、SGAの原因はいろいろありますが、一方で、不明のものも多くあります。極端なやせ、妊娠中の感染症、先天性や後天性の血液の素因(血栓性素因)、妊娠高血圧症候群や大きな子宮筋腫などもあります。妊娠中の感染症などはたまたま合併したもので、次回は心配ないでしょうし、血栓性素因も検査でわかり、薬物治療による対処法があります。

 次は高齢出産になるということから、原因になる可能性が高く、予防できるものに、妊娠高血圧症候群があります。予防法としては、妊娠前から肥満や極端なやせにならないよう標準体重に近づけること、そして、禁煙したり受動喫煙をさけることも大事です。

 妊娠中は適切な体重増加をするように、高カロリー食や塩分を控えめにしていただき、ゆっくり休むようにしてください。適切な運動(からだを動かすこと)も大切ですが、前回、切迫早産になっていらっしゃることから、医師や助産師の指導をよく受けて可能な範囲でお願いします。

 前回、SGAであっても、次回の妊娠でよくコントロールしていますと、正常な大きさのお子さんである場合も多いです。あまり心配しないでください。