病気・予防接種
Q. 生後半年後に米国へ赴任予定。予防接種の受け方について教えてください。 (2013.10)
- (妊娠週数・月齢)2か月
まもなく出産予定です。出産後半年ほどで米国に赴任予定です。赤ちゃんの予防接種の受け方について迷っています。いまは、綿密なスケジュールのもと生後2か月からさまざまな予防接種を受けていく必要があるようですが、半年後にはいったん中断することになります。それまでに何をどのように受けておくのがよいでしょうか。おすすめの方法や、生後半年までに接種しておいたほうがよいワクチンなどがあれば教えてください。
回答者: 横田俊一郎先生
「ワクチンデビューは生後2か月の誕生日」といわれるように、生後2か月の誕生日から予防接種を始めてください。ワクチンの種類はヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチンの4種類です。できるだけ早く確実に接種するためには、同時に接種するのがもっとも良い方法です。
最初の接種から1か月後(生後3か月)からは四種混合ワクチンが加わります。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンは1か月おきに3回接種します。B型肝炎ワクチンは1か月おきに2回接種し、その約半年後に3回目を接種します。ロタウイルスワクチンは1か月おきに2回飲むワクチンと、3回飲むワクチンの2種類がありますが、どちらを選んでもけっこうです。3回目の四種混合ワクチンを接種するとき(生後5か月)にBCGを同時に接種すると、1歳前に接種するワクチンはB型肝炎ワクチンの3回目を除いて、この時点で接種が終了します。米国に赴任するまでに、ここまで接種できれば、渡米しても何も問題はありません。
B型肝炎ワクチンとロタウイルスワクチンは定期接種になっていないので接種料金は自己負担しなくてはなりませんが、米国ではすべての子どもに接種されていますので、ぜひ接種していただきたいと考えます。
あとは赴任後に米国でB型肝炎ワクチンの3回目を接種し、1歳を過ぎたら麻しん、風しん、みずぼうそう、おたふくかぜのワクチンと、前記のワクチンで追加接種が必要なものを接種すればよいでしょう。
日本と米国ではワクチン接種の標準的なスケジュールが多少ずれているものもありますが、基本的には決められた回数を接種すれば、免疫はきちんとできると考えられています。
ワクチンのスケジュールについては、下記のサイトが役立ちます。参考にしてください。
1)http://www.know-vpd.jp/children/
2)http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf