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発育・発達

Q. 生後11か月。親の手をつかんで要求をあらわすのは自閉症の症状ですか (2007.7)

11か月の男の子です。首のすわりや腰すわりなど全体的に発育が遅く、「経過観察」になっています。いま気になっているのは、すぐに私の手や腕をつかむことです。私が手に持っている物を欲しいときや、離乳食を与えているときなどに私の腕をつかんで、欲しい気持ちを伝えます。私の手をつかみ、欲しい物のところまで移動させることは、いまのところありません。親の手をつかんで要求をあらわすのは「クレーン現象」という自閉症の症状だと聞きましたが、ほんとうでしょうか。

回答者: 帆足暁子先生

 お子さんが自閉症かもしれないと、心配されていらっしゃるのですね。

 確かに、言葉を持たない自閉症の子どもは、「クレーン現象(大人の手をつかんで自分の欲しい物を取らせようとする)」で要求を表現することは多くみられます。しかし、クレーン現象は、普通の子どもの発達段階でもみられることです。

 クレーン現象が自閉症に多くみられるのは、目を合わせたり、発声して要求を表現することが苦手だからです。お子さんは自分の気持ちを伝えるときに、目を合わせますか? 腕をつかみながら声を出して、自分の気持ちや要求を伝えようとしますか? 言葉が出る以前にも子どもは、生後10か月くらいになると自分の目的のためにさまざまなコミュニケーションの手段を積極的に使えるようになります。クレーン現象もそのひとつです。

 お子さんを抱っこしているときに気持ちが通い合っていると感じることはありますか。また、お子さんはうれしいと目でそのうれしさを伝えたり、手に持ったおもちゃを差し出そうとしますか。そういう様子があれば、いま心配しなくて大丈夫です。すぐに手や腕をつかむのは、つかむことが面白かったり、あるいは思いが強くて待ちきれなくて「早く」ということなのかもしれません。もしくは、その方法がいちばん親の意識を自分に向けさせるのに効果があったのかもしれません。

 いずれにしても、お子さんと笑いあったり、くすぐったり、気持ちのキャッチボールができるような機会を豊かにすることが大切です。それでも気になることがあるようでしたら、1歳半健診の時に心配な点を整理して相談することをおすすめします。

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