赤ちゃん & 子育てインフォ

ホーム妊娠・子育て相談室インターネット相談室Q&Aバックナンバー発育・発達

発育・発達

Q. 海外在住。8か月ですが、からだが柔らかく首がすわりません (2008.5)

  • (妊娠週数・月齢)8か月

海外在住。8か月半の女の子の母親です。娘はからだが柔らかく、いまだに首がすわりません。地面に足をつけてもまったく立とうとしません。染色体異常(トリプルエックス)ということはわかっていますが、その影響でしょうか? 一応、発達が遅いということでエクササイズも受けていますが、このような場合、日本ではどう対処しますか?

回答者: 原仁先生

 原因のいかんにかかわらず、からだが柔らかくかつ運動発達に遅れを示すお子さんを「フロッピーインファント」と呼びます。このような状態の予後、つまりどのような大人に成長するか、はさまざまです。改善して健康児となる場合もあれば、なんらかの発達遅滞が続く場合もあるということです。

 お嬢様は生後8か月ですので、未歩行であって当然の月齢ですが、通常生後4か月前後でしっかりしてくるはずの首のすわりが不安定な状態であるなら、運動発達の遅れは深刻と言わざるを得ません。トリプルエックスという染色体異常の予後には、医学的に定まった見解はありませんので、染色体異常の診断を重視して予後を予測するよりも、運動発達の遅れが顕著であるか否かが、将来を左右する重要な要因となります。

 横浜市の療育センターの場合、リハビリテーション医、あるいは小児神経科医がまずお子さんの診断をします。その上で、入退院を繰り返すような、日常生活に差し障るほどの健康問題がないならば、歩行能力の獲得を目標に、理学療法士(PT)による週1回1時間程度の訓練開始の指示が出されます。通常それは1歳前後になることが多いです。訓練の中で、お子さんの抱き方や座らせ方の指導をします。また、家庭でできる簡単な体操のメニューも示すことになるでしょう。お子さんの状態によっては、PTと日常生活動作を支援する作業療法士(OT)が共同で訓練を行う場合もあります。担当医が定期的に診察をして、安定した歩行が可能になったと判断されるとPTの訓練は終わります。日常生活動作の訓練がさらに必要ならば、OTがそれを継続します。

 PTとOTによる運動訓練だけでなく、2〜3歳頃より、保育をベースにした療育プログラムに参加していただくことになるのが通常です。同年齢の小集団での療育経験が有用だからです。このような早期療育がその後の成長と発達に良い影響を与えるのです。

(※) 原仁先生(横浜市中部地域療育センター所長)・・・多田先生のご紹介で、小児科医・小児神経科医の原仁先生にご回答いただきました。(肩書きは2008年5月のご回答時)

インターネット相談室が本になりました!詳しくは妊娠・育児の応援ショップ 本の楽育まんてん堂へ。powered by 母子保健事業団 インターネット相談室は母子保健事業団の協賛により運営しています。