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産後のからだ

Q. 第1子出産時に乳腺炎で断乳。助産師さんに次回も苦労すると言われました。 (2008.9)

  • (妊娠週数・月齢)産後

ひどい乳腺炎になり、入院しました。その後、子どもが生後8週間のときに薬を飲んで断乳しましたが、切開などの処置はしていません。入院して助産師さんにケアしてもらい、乳房の状態は落ち着いたのですが、「乳房にしこりが残っている。2人目のときも苦労するわね」と言われました。第2子妊娠を希望しており、今度こそは母乳育児を成功させたいと考えていますが、助産師さんの言う「2人目も苦労する」とは、具体的にどういうことなのでしょうか。もう母乳育児は無理なのでしょうか?

回答者: 遠藤俊子先生

 今回のご相談のように、前回の絶乳(卒乳)後に、詰まった乳腺がしこりになって残ってしまうことがあります。前回の乳腺炎の辛さを思うと、次回の母乳が心配になりますね。

 次回の対策は、乳腺をしっかり開くことと、乳管のつまりやすい食事を避けることが大切だろうと思います。

 まず、乳腺をしっかり開くためにもっとも効果的なのは、赤ちゃんに吸ってもらうことです。初回授乳から、母子共に調子が良ければ同室にし、泣いたら直接授乳を繰り返すことで予防できると思います。また、産後早めに、助産師による乳管の開通手技を受けられるとよいでしょう。古い乳脂などが管に詰まってしまうと乳腺で乳汁が産生されても乳管が詰まり、分泌を妨げます。乳管開通は、早産の時期を過ぎた妊娠37週頃から自分でも可能です(図参照)。妊娠中から、前回の乳腺炎の経過を出産する施設の助産師に話して、産後に向けた準備をしましょう。

 次に、産後の食事についても注意があります。高カロリー高脂肪食は避けましょう。乳汁は血液からつくられますから、脂っこいものは避けましょう。油脂の多い食品の具体例としては生クリーム、バター、マーガリンなどを使う洋菓子や、揚げ物(天ぷら、フライ、カツなど)、油の多い中華料理、コレステロールの多い魚卵類です。ファーストフードやもち米なども避けましょう。昔は食糧事情が良くなかったために、産後にお餅を食べておっぱいを出すよう促したのですが、現在のようにカロリーオーバーになりがちな時代ではカロリー過多になり、おっぱいが張りすぎて乳腺が詰まる原因になります。

 さて今回は、もうひとつ大事な視点があります。それは乳がんの早期発見についてです。妊娠中は乳腺が発達しますので、見分けにくいことがあります。これから妊娠を予定されているのなら、ぜひ一度、乳がんの検査を受けておきましょう。しこりが単に脂肪の固まりなのか、乳腺症や乳腺線繊維症など良性のもので放置しておいてよいものなのかについて診断を受けられますので、マンモグラフィーやエコー検査のできる乳がん検診をおすすめします。

乳管開通法

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