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歯とお口のケア

Q. 生後2か月から始まった指しゃぶりは歯並びなどに影響がありますか (2009.4)

  • (妊娠週数・月齢)2か月

赤ちゃんの指しゃぶりについて教えてください。生後2か月に入ってすぐの頃から、いつのまにか右指(右側に向く癖があります)をチューチュー吸っていました。やめさせると嫌がらずにやめますが、母乳を飲んだ直後も指を吸います。右下顎に、小さい歯のようなものが生え始めているので、そのせいかなとも思います。指しゃぶりをやめさせるためにおしゃぶりをくわえさせようかとも思いますが、おしゃぶりがやめられなくなるのも心配です。おしゃぶりや指しゃぶりは歯並びなどに悪い影響がありますか。

回答者: 井上美津子先生

 赤ちゃんの指しゃぶりは口の機能発達の面から意義のあるものです。母体内でも胎児の指しゃぶりは見られ、これは出生後すぐに自力でお乳を吸うために必要なものです。生まれた直後の赤ちゃんは手を自由に動かせるわけではないので、まだ指をしゃぶる行為はあまり見られませんが、生後2〜3か月になると手の動きも活発になるため、口元に触れた手や指を反射的に吸う行為が見られるようになります。

 この頃は大部分の赤ちゃんに一過性の指しゃぶりが見られます。ただ、吸う行為は吸啜本能を満足させて赤ちゃんの気分を静める効果もあるため、次第に自分から手を口に持って行ってしゃぶる赤ちゃん出てきます。また、この時期(乳児期)は口がもっとも敏感に感覚刺激を受け止める器官なので、手しゃぶりや指しゃぶりばかりでなく、身の回りにあるものを何でも口に持って行き、なめたりしゃぶったりして形や感触を確かめます。指しゃぶりやおもちゃしゃぶりは口が乳首以外のものを受け入れて、それに対応して動くためにも必要なもので、「吸う」動きから「食べる」動きに切り替わるために哺乳反射を減弱させていくステップとも考えられています。

 赤ちゃん時代の指しゃぶりは見守っていきましょう。ただし、あまり長時間指をしゃぶっている場合には話しかけたりスキンシップを図ったりして気分転換をしたり、ほかに興味のありそうなことに誘ってあげるとよいでしょう。

 歯が生え始めたときも口の中に違和感があるので、指を口に中に入れることが多いようです。指しゃぶりのかわりにおしゃぶりを、と考える必要はありません。むしろ、清潔なおもちゃなどを用意して口遊びをしっかりやらせてあげましょう。

 指しゃぶりやおしゃぶりの歯科的影響は、乳歯の奥歯が生えて噛み合ってくる2歳過ぎから少しずつ見られます。長時間おしゃぶりを使っていたり、強い力で指をしゃぶっている子どもに、前歯の突出や上下の前歯が噛み合わないなどの歯並びや噛み合わせの問題が生じやすくなります。

 言葉が話せるようになり、歩けるようになって外遊びができるようになったら、おしゃぶりや指しゃぶりの頻度をできるだけ減らしていく対応が望まれます。おしゃぶりは2歳過ぎたら、指しゃぶりは3歳過ぎたらやめられるように、少しずつ頻度を減らしていきましょう。それには子どもの生活状況を見ながら、集中して遊べる環境づくりや親子でのおしゃべりやスキンシップを増やし、しゃぶっている時間を減らすような対応を考えてみましょう。

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