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発育・発達

Q. 4か月健診で頭囲が伸びていないことを指摘されました。 (2009.8)

  • (妊娠週数・月齢)7か月

4か月健診を受けた折、頭囲があまり伸びておらず、数か月後に病院で診てもらうように言われました。生後7か月になって病院に行ったところ、「大丈夫」とのことでしたが、とくに精密検査を受けたわけでもなく、頭も小さいままのような気がして心配です。病院の先生には「保健師さんは小頭症を疑ったのでしょう」と言われましたが、小頭症とはどんな病気ですか。生後7か月の娘は首がすわり、寝返りやつかまり立ちはできるようになりましたが、おすわりが安定しません。小頭症などの心配はありますか。

回答者: 多田裕先生

 生まれたばかりの赤ちゃんの頭囲はおおむね33cm前後ですが、1歳になる頃には約10cmも大きくなります。人間の頭がい骨は平らな骨がいくつか合わさってできていますが、赤ちゃんはその継ぎ目にあたる縫合部分が固定されていません。脳の発達に応じて頭がい骨も大きくなっていくためです。

 小頭症とは月齢を重ねても頭が小さいまま、成長に見合う大きさにならない病気です。原因は、脳そのものが発育しない(大きくならない)場合と、脳は正常に発達しているのに頭がい骨が大きくならない場合とがあります。

 脳そのものが小さいとき、脳の発達に異常があって身体的発育や知的発達に遅れが生じることがあります。この場合には、残念ながら投薬や外科的治療によって治すことはできません。早期に発見してデメリットをなるべく小さくし、持っている能力を最大限に伸ばすような対応を考えなければなりません。

 一方、頭がい骨の縫合が癒合しているため脳の発達に見合う大きさにならないというときは、脳が圧迫されて脳圧が高まり、さまざまな支障が出てくることがあります。その場合には手術で頭がい骨の縫合部分を開き、大きくしなければなりません。縫合部分の一部だけが閉じているというときは小頭症にはなりませんが、頭の形が長細くなったり尖ったり、いびつになってしまうので手術が必要です。

 ご相談の赤ちゃんは生後7か月になって病院で診てもらい、「大丈夫」と言われたとのこと。首がすわり、寝返りやつかまり立ちができ、まだ不十分ながらおすわりもできると書かれていることからも、脳や頭がい骨の発育に大きな異常はないと考えていいでしょう。

 そもそも頭の大きさや形は人それぞれで、個人差が大きいものです。小さく見えたり大きく感じたりしても、実際の数値を反映しているとは限りません。ご心配が残るようなら、母子健康手帳の中の「乳幼児身体発育曲線」のグラフに、頭囲の伸びを書きこんでみてください。あわせて身長・体重の伸びもグラフにつけてみましょう。多少小さめでもグラフの曲線に沿って、お子さんなりの成長を示していれば発育は順調だと考えられます。こうして成長を見守りながら、心配な症状が出てくるようなら検査を受ければよいでしょう。

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