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出産について

Q. 第3子妊娠を希望していますが、前回の帝王切開でリスクを指摘されました。 (2009.12)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠2か月 (4〜7週)

これまで2人の子を帝王切開で出産し、第3子の妊娠を希望しています。1人目は緊急帝王切開で2004年に出産し、2人目は2008年に予定帝王切開で出産しました。第2子の分娩後、医師から「子宮壁が薄くなっていて赤ちゃんの頭が透けて見えていた。3人目の出産はやめたほうがいい。どうしても希望するなら大きな病院で診てもらうように」と言われました。最近大きな病院でMRIを撮ってもらったところ、「断裂はなく、薄いところの厚さは5mmなので絶対に無理とは言い切れない。希望ならハイリスク妊婦として診ていく」との判断でした。非妊娠時の子宮壁5mmとは、医師から見て妊娠に耐えられない状態なのでしょうか? 陣痛が起きなくても少しの子宮収縮で破裂する可能性は高いのでしょうか?

回答者: 安達知子先生

 2回目の帝王切開は陣痛開始後しばらく時間が過ぎてからというのではなく、予定手術で陣痛のない時期に行ったのですね。

 しかし、胎児の頭が透けて見えるくらいに子宮壁が極めて薄かったということは、3回目の妊娠では子宮破裂の可能性が高くなります。妊娠末期になりますと、自覚症状もないままに、ときどき腹部が硬くなることがありますが、これは不規則に子宮収縮が起こっているためで、子宮収縮に伴って子宮の下部は上方に引っ張られて、前回の創部は離解しやすくなります。子宮破裂が起これば、胎児は死亡し、母体も大出血します。

 2回目の執刀医が「やめたほうがいい」と言ったのは、大切な情報です。非妊娠時に5mmというのは、その数値だけでは絶対危ないとは言い切れないのですが、MRIで創部全体の評価は難しく、また妊娠した際にどのくらいのスピードで子宮壁が薄くなっていくのかは、個人差および1回1回の妊娠によっても異なりますので、一概にはいえません。

 どうしても3人目が欲しいというのであれば、妊娠の途中から入院安静、場合によっては子宮収縮剤の点滴投与を長期間行い、しかも妊娠37週以前の予定帝王切開になることを覚悟してください。37週以前とは、胎児が急成長して羊水量も多くなり、子宮壁の菲薄化が急速に進む28〜30週くらいの極めて早い時期の場合もあります。出産を希望なさるのならば、新生児ICUのある周産期センターをおすすめします。