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妊娠中のきがかり(生活)

Q. 妊娠30週。子宮頸管が短いことを指摘されました。リスクと生活の仕方を教えてください。 (2010.2)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠8か月 (28〜31週)

妊娠30週です。健診で、子宮頸管が24mmと短いのであまり無理しないようにと言われました。その後、ネットなどで調べてみたところ、張りも強くないのに張り止めの薬を処方されたり、トイレ以外は安静にするよう指示されたりする妊婦さんもいることを知り、不安になりました。私は現在のところ、張りがそれほど強いわけではなく、子宮口も開いていないようですが、子宮頸管が短いことのリスクと妊娠中の過ごし方について教えていただけたらと思います。「無理をしない」とは具体的にどのような生活をすればよいのか、また、どのような場合に安静にする必要があるかがわかりません。

回答者: 遠藤俊子先生

 子宮の頸管とは子宮の外側の入り口である「外子宮口」から、赤ちゃんの入っている内側の入口である「内子宮口」までの部分をいいます(下図を参照してください)。ここは妊娠初期には40mmくらいありますが、妊娠末期には次第に短くなって25mmくらいになります。早産の兆候としては、ご質問にあるように長さだけなく、開くことも問題になります。

 前述したように子宮頸管は外子宮口から内子宮口まで長さがあるので、出産経験のある妊婦(経産婦)さんは外子宮口が少し(5mm程度)開いていても問題はないのですが、内子宮口が閉じていないと「早産」の可能性があります。

 ここでは早産の可能性があるために、妊婦健診であまり無理をしないようにと言われたのでしょう。「早産」の兆候は、自覚的には①腹部緊張感いわゆるおなかの張りが感じられること、②出血、③破水感です。専門的には、内診と膣から診る超音波エコーをして子宮口の開き、頸管長の短縮、内子宮口の形を見ることに加えて、頸管部の炎症性変化、胎児心拍腹部緊張NSTによる腹部緊張の状態や赤ちゃんの反応により確定します。

 それらの結果、「入院による安静や張り止めの点滴」あるいは「自宅安静と張り止めの内服薬」「安静のみで次回の健診日を早めに設定して様子を見ましょう」などの指示がされると思います。

 「無理をしない」とは具体的にどういう生活かというと、就業している方は休業します。そのための診断書をかいてもらいましょう。また、自宅でも最低限の活動にします。何時でも横になれるような暮らしをしましょう。食事・入浴など最低限の家事にしましょう。立ち仕事はよくありません。自覚的に「おなかが張る」ということがわかるように、意識してみてください。痛みを感じる前にこの「張り」に気づくことが大切です。痛みを感じるときは、進んでいることがありますのでご注意ください。同時に帯下(おりもの)も増えることがあるので、下着にも注意してください。

 ちょうど妊娠30週のころは赤ちゃんの発育も最大になりますので、張りやすいのは事実です。生理的なものか早産の兆候か、他の所見と合わせて経過的な判断が必要ですので、この時期は受診回数が増えますが、もうひと息、大事な赤ちゃんが育つための子宮環境を守ってあげましょう。


[黄色く示した、外子宮口と内子宮口の間の部分が子宮頸管です。]

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