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発育・発達

Q. 生後11か月。運動発達が遅く10か月健診でパラシュート反射が出ませんでした。 (2010.3)

  • (妊娠週数・月齢)11か月

生後11か月の女の子です。いまだに、後ろに下がったりグルグル回ったり、ずりばいしかしません。移動は寝返りでします。おすわりはきちんとしていておもちゃで遊びますが、運動発達が遅いのが心配です。10か月健診でパラシュート反射ができず、「2か月後にパラシュート反射の再検査を」と言われました。それ以来、手を出す練習しようと頻繁に子どもをうつぶせの姿勢で抱えて手を出させる練習をしたところ、持ち上げられるのをすごく嫌がるようになりました。抱え上げると両手を口にくわえてしまうのです。こうした運動発達の遅れをどう考えればいいでしょうか。専門医の診察を受ける必要がありますか。

回答者: 横田俊一郎先生

 生後11か月でずりばいしかせず移動は寝返りということは、おそらくつかまり立ちもしないということでしょうから、確かに運動の発達は遅いといえるでしょう。

 パラシュート反射は、抱きあげた赤ちゃんの身体を支えて、前方に身体を落下させるときに、赤ちゃんが両腕を伸ばし手を開いて身体を支えようとする反応です。床に近い低い位置から検査すると、この反応は8か月頃から見られるようになりますが、高い位置からの反射は9か月を過ぎると出てきます。そして、10か月になると大部分の赤ちゃんで見られるようになります。

 ただし、大泣きしている赤ちゃんやこわがりで緊張の強い赤ちゃんで腕をぎゅっと縮めているため、パラシュート反射が見られないこともあります。このような場合は状況を整えて検査すれば、反射が出ることがわかるはずです。

 パラシュート反射が出ないと転んだときに手でからだを守ることができず、顔から床に落下することになります。パラシュート反射が出るようになってはじめて、安心して立つことができるようなるともいえるのです。パラシュート反射が見られないときは神経の発達の遅れ、知能の遅れ、脳性麻痺などの脳の障害などを考えなくてはなりませんが、パラシュート反射の遅れだけで異常の有無を判断することはできません。ほかに発育や発達の遅れがあるかを慎重に診て、そのうえでパラシュート反射の遅れが意味のあるものかどうかを判断しなくてはならないのです。

 ご相談の赤ちゃんはおすわりがきちんとできているということなので、運動発達以外に心配なことがないのであれば、これだけで明らかな異常があるとはいえないと思います。まずは1歳時にもう一度診察を受ける、あるいはかかりつけの小児科医に相談するということでよいでしょう。

 パラシュート反射はもともと人間に備わっているものですから、訓練をしないと出てこないというものではありません。嫌がることを無理やりさせるのはよいこととは思えません。お子さんが喜ぶような遊びをたくさんしてあげることが大切です。

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