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発育・発達

Q. 1歳7か月。よく転ぶので病気や障害が隠れているのではと心配です。 (2010.5)

  • (妊娠週数・月齢)1歳7〜11か月

1歳7か月の女の子です。足先が少し内側に向いていますが、1歳3か月頃からよく歩くようになりました。ただ、いつも小走りしている感じで、よく転びます。いちばん心配なのは、夕方、早いときは昼過ぎ頃から疲れた様子で横になったりし、その際はフラフラの状態でよろけ、転ぶ回数も尋常ではありません。このことを1歳6か月健診の折に相談しましたが、「疲れて転ぶのでしょう、心配はいりません。」とのことでした。しかし、何か病気や障害があるのではないかと心配でなりません。

回答者: 多田裕先生

 歩き始めたばかりの幼児は転びやすいものですが、原因として、次のようなことが考えられます。

 ひとつは、歩くことに不慣れで上手に歩けない、あるいはすぐに疲れてしまう場合です。これは発育の過程で、程度の差はあれ誰にでもあることで、成長とともに自然に解消されていきます。

 次に考えられるのは、筋肉が弱い場合です。これも歩き始めたばかりの子どもに共通することで、からだの発育にともなって筋肉も強くなり、改善されていく場合が多いのですが、ときには筋肉や神経の病気が隠れていることもあります。

 また、骨や関節に異常や疾患がある場合もあります。たとえば足首の関節が固いとか、内反足で足裏が地面にぴったりつけられないとか、ひざの関節が曲がってO脚やX脚になっている、股関節に異常がある……などの場合です。歩き方が極端におかしい、足首やひざの関節部分に、形状や動きの明らかな異常が認められるなど整形外科的な問題がある場合には、矯正用の装具や靴を着用するなどの治療が必要になる場合もあります。ビタミンD不足などによるクル病など、内科的な疾患が隠れている場合もないわけではありません。

 もうひとつ、「非常に疲れやすくて転びやすい」ということの背景には全身の体力不足が原因のこともあるでしょう。

 さて、ご相談のお子さんのケースですが、1歳3か月からよく歩くようになり、しかも1歳6か月健診でご相談した折に「心配ない」と言われたと書いておられることから、発育や発達に問題や異常は認められず、現状で心配される疾患もないものと考えられます。おそらく発育の過程で起こる一過性のもので、やがて歩くことに慣れて脚力がつき、全身の体力も向上していくにつれて、心配は解消されていくものと思います。

 しかし、いまは明らかになっていない問題や疾患が隠れている場合もないわけではありません。ご心配が募るとか症状が一向に改善されないという場合は、かかりつけの小児科の医師に相談なさるとよいでしょう。お子さんの成長や発育の経過を一緒に見守って、必要があると判断した場合には検査をしたり、総合病院の小児科や整形外科など専門の科を紹介してくださるはずなので、いっそう安心だと思います。

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