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発育・発達

Q. 5歳男児。「幼児用肥満度ノモグラム」で太りすぎだと指摘されました。 (2010.12)

  • (妊娠週数・月齢)5歳

5歳の男の子です。もともと大きな子ですが、現在は身長118cm、体重29kgあります。肥満が気になり、地域の保健福祉センターに行って相談しました。そのとき保健師さんが「幼児用肥満度ノモグラム」というもので調べてくれましたが、やはり太りすぎだとのこと。食事や生活についての注意を教えてください。また、身長がノモグラムの範囲を超えてしまいそうなことも気がかりです。120cmを超えたときは、何を基準に考えればいいですか。

回答者: 横田俊一郎先生

 確かに大きなお子さんですね。5歳0か月の男児の標準身長は106〜107cmですから、月齢にもよりますが標準より10cm近く背が高いことになります。

 肥満度(%)は{(実測体重−標準体重)/標準体重}×100で示される値で、標準体重は性別・年齢別・身長別に決められています。計算がやや煩雑ですが、簡単に計算できる器械も市販されています。

 ノモグラムとは、フリー百科事典「ウィキペディア」によれば「グラフィカルな計算のための道具」であり、一般に3つの目盛りがあり、2つの目盛りの値がわかっていると、その2点を直線で結んで第3の目盛りと交差したところが計算結果となるようなものと書かれています。

 簡単に言えば「計算尺」のようなもので、「幼児用肥満度ノモグラム」という道具を使えば、身長と体重が判っていれば、およその肥満度を知ることができます。同じような目的で、「肥満度判定曲線」というものもあります。

 幼児用肥満度ノモグラムには身長120cmまでしか目盛りがないのでご心配なのだと思いますが、標準体重は判りますので計算は可能です。また、学童ではローレル指数(※1)が肥満の判定に使われることもあります。

 ※1 ローレル指数=(体重(kg)/身長(cm)3)X107

 性別、年齢別、身長別の標準体重の求め方は従来からいくつかの方法が考案されています。現在は村田光範らが作成したものが多く使われています。これは2〜6歳未満は厚生労働省乳幼児身体発育調査報告書、 6歳以上は学校保健統計調査報告書に基づいて作成されています。下記のサイトの最下段に示されていて、計算式も提示されています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/003/20/08120114/002.htm

 表も作成されていて、掲載されているサイトもあります( 私的なサイトですが、http://www.kobekids.net/himan/1/himan1-3.htmlに示されています)。性別、年齢別、身長別の標準体重はそもそも学童のために考えられたものなので、身長が大きい場合には(年齢が5歳以上なら)、この考え方で何も問題はありません。

 さて、ご相談の場合は標準体重は21.8kgで、計算すると肥満度は33%となります。幼児では15%以上を肥満、30%以上を高度肥満と分類するのが一般的なので、かなりの肥満(太りすぎ)だといえます。

 食事内容を見直すことはもちろん必要ですが、この時期の肥満は極端なエネルギー制限は行わず、体重が増えないようにしながら身長が伸びるのを待つのが原則とされています。「間食をやめ、糖分の入った飲み物を飲まないようにすること」や「ながら食べ、早食い、孤食を避けること」が大切とされています。

 また、外遊びを増やし、ややきつい程度の運動を楽しく長く続けることも大事な対策です。体重を意識するために、毎日体重を計測する習慣をつけることも効果がありますが、かかりつけの小児科医にも一度は相談してみることをお勧めします。

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