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発育・発達

Q. 生後8か月半。身長が伸びず成長曲線から離れていきます。 (2011.7)

  • (妊娠週数・月齢)8か月

生後8か月半の次男の身長の伸びが悪く、心配です。いま身長が62.3cmしかありません。出生時は38週6日で47cmで、2814gでした。その後は以下のように推移しており、身長が成長曲線からどんどん離れていきます。
 1か月1日 49.5cm 3864g  4か月16日 58.4cm 6220g
 6か月13日 60.4cm 6800g 8か月14日 62.3cm 7065g。
寝返りは4か月、はいはいは7か月でできました。つかまり立ちはまだです。ミルク嫌いで、母乳と2回の離乳食を食べています。父親が163cmと小柄なので、遺伝的な要素もあると思いますが、長男と比べてもあまりに小さく何か病気が隠れているのではないかと気がかりです。

回答者: 多田裕先生

 ご相談の赤ちゃんの身長・体重の伸びを発育曲線に記してみると、体重はそこそこ伸びていてパーセンタイルの帯のなかに入りますが、身長は確かに曲線から外れていっています。

 赤ちゃんの身長が伸びない、からだの発育に問題があるというとき、主に次のような原因が考えられます。

 ① 栄養不良によるもの
 ② 呼吸器疾患や心臓疾患、代謝異常や染色体異常など基礎疾患の影響
 ③ 内分泌系のホルモンの異常
 ④ 遺伝や体質によるもの

 まず、①の可能性については、ミルクは嫌いだが離乳食は2回食べて母乳も飲んでいて、体重の伸びもそれほど悪くないことから除外していいでしょう。②についても、とくに記載がないので大きな疾患はないものと推察します。

 さて、③と④の可能性ですが、お父さんも小柄だとのことで遺伝的な体質によるものかもしれません。しかし、お兄ちゃんと比べても「あまりに小さく」とあるので、内分泌系のホルモンに異常がある可能性についても考えておくべきだと思います。ホルモン異常による低身長症だとわかれば、治療によって正常範囲まで身長を伸ばすことも可能だからです。

 ご相談の赤ちゃんは低身長以外に目立った症状がなく、寝返りやはいはいなど運動機能の発達にも問題がないとのこと。このようにほかに大きな症状はないが身長が伸びないとき、もっとも考えられるのは脳下垂体の前葉から出る成長ホルモンの分泌不全の可能性です。これ以外に、副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンの可能性もないわけではありませんが、この場合にはほかに特徴的な症状がありますし、甲状腺ホルモンは生まれたときに全員がマススクリーニング検査を受けることになっていて、何か問題があれば指摘されているはずだからです。

 成長ホルモンの分泌に問題があるかどうかは、検査によって測定することが可能です。まずは小児内分泌の専門外来がある病院を訪ねて、医師の診察を受けることをお勧めします。からだの発育や運動機能の発達などについて総合的に判断し、必要なら詳しい検査や治療を開始してくださるはずですし、診察して異常がないとわかれば安心できると思います。

 もしも成長ホルモンの分泌に異常があって低身長症になっているのだとわかったときは薬として成長ホルモンを補う治療を行いますが、これは思春期になるまでの何年間か、治療を継続しないと正しい効果が得られません。まだ生後8か月半とのことですから、とくに急ぐ必要はありませんが、身体発育の経過を見ながら検査結果を参考にして、治療が必要かどうかやその開始時期について検討していただくとよいと思います。

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