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発育・発達

Q. 1歳1か月。脚がとても柔らかく運動発達も遅れがちで心配です。 (2012.2)

  • (妊娠週数・月齢)1歳1か月

1歳1か月になる娘は、脚が異常に柔らかく180度開脚します。生後5か月頃からおすわり、寝返りをし、11か月からようやくずりばいができるようになりましたが、脚が異常に開いた(45度くらい)状態でしています。脚が開きすぎているのもはいはいができない原因のひとつかと思い、太ももやひざを少し抑えてずりばいをさせています。近所の小児科では、「脚が柔らかいから歩くまでに時間がかかるかな?」と言われましたが、何か病気が考えられますか。病院を受診する必要があるでしょうか。その場合、どこか専門の科を受診したほうがいいのでしょうか。最近つかまり立ちの練習を始めましたが、つかまり立ちやつたい歩きはいつごろまでにできれば発育に問題ないと考えていいのでしょうか?

回答者: 横田俊一郎先生

 このお子さんは関節の動ける範囲が非常に広いというのが特徴です。手首を後ろに反らしてみると、腕に近いところまで反らすことができることもよくあります。また、腕や太ももの筋肉を触ってみると、弾力感があまりなく非常に柔らかい感じがすることも多いです。

 このような状態を「筋緊張が低下している」と医学的には呼んでいます。原因はさまざまなことが考えられます。

 このお子さんは違いますが、たとえば筋力がたいへん低下していて首もすわらないという状態なら、生まれつきの筋肉の病気、あるいは筋肉を動かす神経の病気を考えなくてはなりません。いろいろな病気が知られていますが、診断するためには小児神経の専門家に診てもらうことが必要です。

 一方で、筋肉の力があまり低下していない状態もあります。そのようなときに原因のひとつとして考えるのは、筋肉や末梢の神経の異常ではなく、中枢神経系の異常です。たとえば脳性まひや生まれつきの精神発達遅滞、ダウン症候群のような染色体異常、遺伝的な代謝の異常などが考えられます。これらの病気を疑うポイントは、筋肉の問題だけでなく知的な発達に問題があるかどうか、からだの他の部分に異常があるかどうかです。かかりつけの小児科医がいていつも診察を受けているのであれば、これらの病気が見逃されていることは多くないと思います。

 以上のことに問題がないとすれば、もっとも考えられるのは「良性筋緊張低下症」という状態です。筋肉の緊張を調節する神経が未発達で、普通のお子さんに比べるとはいはいやつかまり立ちが遅れますが、遅くとも1歳半から2歳の間には歩くようになり、その後も問題はありません。つかまり立ちは1歳までにできるようになるのが正常ですが、このタイプの子どもは1歳過ぎまで遅れることもあります。

 血液検査などで診断する病気ではありませんので、歩けるようになるまで経過観察を続けることが大切です。小児科専門医に診てもらうことが大切ですが、不安に感じるときは小児神経の専門医を紹介していただくのがよいと思います。

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