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小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について

2011年3月25日

※3月31日追記 小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンの接種の再開について

3月24日、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果が厚生労働省ホームページに掲載されました。

厚生労働省は、小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む同時接種後に亡くなったという報告を受けて、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについて、因果関係の評価が実施されるまで接種を一時的に見合わせていました(以前の記事)。

この件について、医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会は3月24日、「小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの安全性の評価結果について」(PDF)を公表しました。

上記文書から一部「5 今後の対応」の(1)と(2)を以下に抜粋します。
 (太字や下線も本文の通り)
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(1) これまでに収集した症例に関する情報、国内外の情報を踏まえると、現時点では、小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンの接種と死亡例との間に、直接的な明確な死亡との因果関係は認められないと考えられる。

(2) 両ワクチンの同時接種に関する情報等からは、安全性上の懸念はないと考えられる。そのうえで、小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンの使用に際して、慎重を期して、下記の事項に留意することが適当である。

①小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについては、同時接種により、短期間に効率的に予防効果を獲得できるメリットが期待されると同時に、それぞれ単独接種が可能であることを示した上で、同時接種を行う場合には、その必要性を医師が判断し、保護者の同意を得て実施する。

②また、重篤な基礎疾患、例えば重篤な心疾患のある乳幼児については、髄膜炎等の重症感染症予防のためにワクチン接種が望まれるものであり、状態を確認して慎重に接種する。その際、単独接種も考慮しつつ、同時接種が必要な場合には、医師の判断により実施する。
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詳細については原文をご覧ください。

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参考:小児用肺炎球菌ワクチン
参考:Hibワクチン


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