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コミュニケーション・レッスン ハッピー子育て ヒント集

VOL.2【6か月】おとなしい性格の子を活発に育てたい
「あなたはあなたのままでいい」というメッセージを丹念に送り続けて(汐見稔幸先生)

Q. 繊細でおとなしい性格の1歳男児を活発に育てられますか (2007.12)

1歳の男の子です。繊細でおとなしい性格で、児童館などでも、あまり動かずじっと座って遊ぶことが多いのです。もって生まれた気質だとは思うのですが、男の子だし、もう少し活発になって欲しいのです。このままでは幼稚園や学校のお友だちと仲良くやっていけるのか、心配です。子どもの性格は、成長とともに変わっていくものでしょうか?それとも、すでに決定しているものでしょうか?おとなしい子が活発になるような働きかけはできますか?

「内面活動は豊か」ということも多い

 お気持ちはよく分かります。目の前のほかの子に比べるとうちの子はどうも不活発ではないかと思うと、どうしても気になって、わが子にもう少し活発になってほしいと誰しも思うものですよね。しかし、子どもの性格というのはそう簡単に変わるものではなく、焦って子どもにないものを要求してしまうと、この後もわが子との関係がどこかぎくしゃくしてしまうものですから、ここは冷静になりたいものです。

 おっしゃるように、おとなしいというのは「もって生まれた」性格というか資質でしょうね。子どもにはエネルギーがすぐに外のものに向かう子と、逆にエネルギーが自分の内面つまり心の活動に向かう子があります。前者が外向型、後者が内向型といわれます。内向型の子は一見不活発に見えますが、内面活動は逆に豊かであることも多く、よく感じ、考えてから行動する人間になる可能性がありますし、内面の世界が豊かになる可能性もあります。こうした人間のタイプともいうものはある程度生まれつきで、後天的に大きく変わるということはないと考えてよいでしょう。

よく観察して、その子に応じた環境を

 ですから、このお子さんの場合、お母さんは「うちの子は内向型なんだ」と割り切り、この子のいいところはじっくり考えて行動することだから、別に気にすることはないのだと、自分で自分に言い聞かせることが大事でしょう。そしてこの子をよく観察し、どういう活動や遊びが好きかを見抜くことが必要です。それに応じた環境を提供してやればいいのです。男の子だから活発でなければならないなんてことはありません。

自分を肯定できると、自分を変えることも可能になる

 社会で活躍している個性的な男性のうち、幼い頃に活発だったという人はどれくらいの割合でいるでしょうか。逆だったという人もたくさんいるのですから、親はその子らしさを見抜き、その活動を存分に保証してやればいいのです。そうすれば、この子は自分のタイプや資質を悪く思わないで、自分で自分を肯定できる人間になっていくでしょう。自分で自分を「これでいいんだ」と思えるようになると、大きくなったときに、そういう自分でいいけど、もう少し活発になった方がいいかなと思ったとき、そういう方向に自分を少し変えていくことが可能になります。

 人の性格は簡単に変わりませんが、自分のタイプを冷静に見抜いて弱点だと思うことが見つかれば、それを克服していくことはある程度可能です。しかしその場合、自分を肯定していることが必要です。自分に自信がない人は、自分を変えようとしてもダメだと思っていることが何度も出てきても、結局変えられないことが多いものです。大事なことは、自分をこれでいいんだと肯定する感覚を豊かにもっていることです。そのためには、小さい頃から「あなたはあなたでいい。そんなに動き回らなくてもいいのよ」というメッセージをたんねんに送ってやることです。

※このコーナーでは「インターネット相談室」から、親子のコミュニケーションや子どもとの接し方についてのテーマを抜粋して再掲載しています。

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