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コミュニケーション・レッスン ハッピー子育て ヒント集

VOL.3【2歳】強く自己主張して泣きわめく子に
子どもなりの理由を聞いてみましょう(高橋惠子先生)

Q. 2歳男児。人のものを欲しがって駄々をこねるので私も怒りが抑えられなくなります (2008.6)

2歳の男児で、10か月の妹がいます。最近、息子は人の持っているものを欲しがって駄々をこね、彼の好きな物を持ち歩いて渡しても収まりません。「ママ、あれ!あれ!」と言って大泣きし、どんなになだめても聞きません。多くの人が居る場所でのことで、周囲の人も、妹もびっくりして息子を見ます。それで、私は怒りが抑えられず息子をたたいてしまうことがあり、今日はおしりを蹴ってしまいました。夕方、妹をお風呂に入れていると、いつもはビデオを見て待っている息子が「一緒に入る!」と大泣きし、私は「だったら入りなさいっ!」と、洋服を着たままシャワーを浴びせてしまいました。どうすれば冷静に、子どもに「してはいけないこと」を伝えることができますか。

意図が伝わらない苛立ちや怒り
悲しさの表現であることを理解する

 これは2、3歳の子どもの親に共通の悩みでしょう。この時期には幼児の自己が著しく成長します。自分の欲しいもの、したいことがわかってくるので、それを主張しているのです。まだ、言葉で自分の意図や気持ちをうまく言えないので、2,3歳児はおとなから見るとわかりにくい、扱いにくいと思われがちです。伝えたいことが明らかにあるのに、それがうまく伝えられないのですから、子どももさぞかし歯がゆいことでしょう。
子どもの側からすれば、「言うことを聞かない子」と否定的に扱われるのは不本意に違いありません。ですから、自分の意図が伝わらないと、いらだったり、怒ったり、悲しんだりし、それを表現するわけです。それがますます親をいらだたせるのです。

 しかし、このような未熟な成長過程に根気よくつきあい続けることが親であるということでしょう。いったん親となったらこれを投げ出すわけにはいきません。

おとなの威力をふりかざさない

 2,3歳のいわゆる「第一反抗期」の子どもと付き合うには、まず、このような子どもの成長について理解しておくといいでしょう。おとなはややもすると、相手がおとななら決してやらないことを子どもにしてしまいます。蹴飛ばしたり、シャワーを浴びせたりしておとなの威力をふりかざすと、子どもは親に愛されていないと感じ、そして、せっかく成長してきた自己の芽を引っ込めます。「自分はだめな子だ」「この親には何をいってもダメなのだ」という無力感を育てることになります。

親は腹が立ったらまず深呼吸
そして「何がしたいの?」「どうして?」と聞いてみる

 この時期の子どもとどのようにつきあえばいいでしょう。

 子どもの自己主張が始まったら、第一に大切なことは、子どもは何を言いたいのかなと考えてみることです。腹が立ったら深呼吸をし、数秒待って落ち着きましょう。子どもは子どもにとって重要なことを主張しているにちがいないと思ってください。理解できなければ、「何がしたいの?」「どうして?」と聞きましょう。2,3歳でもおとなが聞く気になればかなりのことがわかるものです。親が予想してもいなかったほほえましい理由がきっとあるものですよ。

子どもの言葉に耳を傾けることは
「言いなりになる」ことではない

 第二には、「自己主張の大切さを認めること」は「子どもの言いなりになること」ではないと考えておくことです。子どもが強く自己主張をするとたしかに扱うのは大変ですが、やめさせたいことについては親も自己主張をしなければなりません。しかし、興奮して泣き叫んでいる子どもに負けまいと怒鳴ったり、たたいたりするのではなく、まず抱きしめましょう。そして子どもの興奮を静めることです。それから、「あなたの言いたいことはわかったけれど、今日は買わないって約束したよね」などと、なぜダメなのかを説明しましょう。

 こういうことを根気よく繰り返すことが親の仕事であり、愛情の表現だと思います。

※このコーナーでは「インターネット相談室」から、親子のコミュニケーションや子どもとの接し方についてのテーマを抜粋して再掲載しています。

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