Part1 薬の上手な使い方・飲ませ方
シロップ剤
オレンジやいちご、あるいはヨーグルトなど、子どもの好む色や香り、味に工夫されているのがシロップ剤。赤ちゃんや子どもにもっとも飲ませやすいかたちです。何日分かをまとめてボトルに入れてあります。
変質しやすいので、冷蔵庫で保管。投与期間を過ぎたものは捨てます。ジュースとまちがえて飲んでしまわないよう、十分な注意を。
1 ゆっくり振ります
有効成分がボトルの底にたまっていることがあります。服用直前に、ボトルを軽く振って、薬の成分を均一にしましょう。ボトルをゆっくり上下に転倒させるか、円を描くようにゆっくり振ります。激しく振ると泡立ってしまいます。
2 1回量をきちんと量ります
シロップ剤は何日分かをまとめてボトルに入れてあります。ボトルに添えられたスポイトやカップで、1回量を正確に量りましょう。目盛りは真横からチェック。上から目盛りを見ると、正確に量れません。
3 子どもに合った方法で飲ませます
スプーンで
正確に量った薬をスプーンに入れ、スープを飲ませるときの要領で飲ませます。吐き出してしまうこともあるのでスプーンは心もち奥に入れ、ゴクンと飲ませるように。
スポイトで
正確に量った薬をスポイトで吸い上げ、赤ちゃんのほおの内側に流しこみます。のどを突かないよう注意。
使用したスポイトやカップは細菌が繁殖する可能性があるので、必ずよく洗い、乾燥させます。
哺乳びんの乳首で
哺乳びんの乳首に薬を入れて、飲ませてもいいでしょう。からの乳首を吸わせておいて、そのあとで量ったシロップを入れてあげるとスムーズに飲めるようです。時間がかかっていやがるようなら、乳首の穴を少し大きくしてあげましょう。
小さめのコップで
少し大きくなった子なら、小さめのコップなどにシロップ剤をうつしてそのまま飲ませましょう。甘みをいやがって飲みたがらない子には、飲み残さない程度の水で薄めてあげてもOKです。
ボトルから直接飲ませてはいけません。量をまちがえやすいし、薬が汚染される心配もあります。