妊娠、陣痛、出産・・・誰もが通る道だけど、不安もあります・・・よね。
小さなトラブルあり、大きなトラブルあり・・・etc.
妊娠・出産は本当に一人ひとり違いますね。
ここでは、そうした妊娠~出産のあれこれをくぐり抜けてきた先輩ママたちの
それぞれの体験記をお届けします。
※個人の体験や感想を掲載しています。
2015年4月14日掲載
ゴール直前に睡魔が!



出産予定日まで赤ちゃんが下りてこず、骨盤レントゲンの結果、「児頭骨盤不均衡のため1週後の帝王切開」と言われました。
が、5日後、下腹部に定期的な痛みが! 痛みはそれほど強くないものの、病院へ確認のうえ受診。そのまま本陣痛がついて出産準備に入りました。「赤ちゃんが急激に下りてきたから、自然分娩でいけるかも」と言われ、徐々に強くなる陣痛の波に耐えていましたが、さすがに7時間後に痛みに耐えかねて、「帝王切開にするならしてください!」とお願いすると、その段階で子宮口が9cm。「このまま自然分娩でいく」と言われました。直後に風船が割れるような感じで破水。もうゴールは目前でしたが・・・。
微弱陣痛の時から緊張していたのもあり、帝王切開か自然分娩か決まらないまま耐えていた疲れもあり、赤ちゃんの頭が見えている状態で猛烈な睡魔に襲われました。医師や助産師、夫の見守る中、数分寝て、カッと目覚めていきみ、また寝て、カッと目覚めていきみ・・・(笑)。5回くらい繰り返して、かわいいかわいい赤ちゃんが出てきてくれました。
結果的に自然分娩で産めてよかったと思いますが、分娩中にいびきをかきながら寝ていた姿が夫は忘れられないそうです。

出産は、なるようになります。出てくる赤ちゃんも頑張っています。赤ちゃんが元気で生まれてくる以上に望むことなどない!と心の底から思うので、あまりこだわらずに赤ちゃんのことだけ考えて臨んでください。
出産に向けての心構え



私は、陣痛時間が15時間半とそこそこ長かったのですが、いざいきむとなったら24分と、初産にしては早く産むことができました。おしるしから始まり、その4時間後から規則的な陣痛となり、子宮口が8cm開いたあたりで破水。「陣痛って気付くのかなー。陣痛前に破水したらどうしたら・・・」など、事前に考えていたのが無駄だったなと思うくらい、典型的な流れでした。
病院に連絡すれば、後はちゃんと指示はもらえます。出産の流れのことで悩むなら、陣痛時のいきみ逃しについて呼吸法などを勉強してください。いきみ逃しが、出産時で一番つらかったなと思います。陣痛の波がきた時、どうしてもいきみたくて仕方がないくらいの痛みがきます。それでも子宮口が全開になるまでいきめないのです。例えたら、強烈な腹痛がきてるのに、会議でどうしてもトイレにいけなくて、漏らしそうな感じ(汚い例えですいません)。陣痛のほうがそれ以上につらいのですが。いきめないので、呼吸法で痛みをほんの少しでも和らげるしかないのです! 冷静にはなれませんし、周りに話しかけられても、答える余裕なんてありません。自然とその呼吸法ができるよう、妊娠期間に練習しておくと、少しでも安産に近づけるのではないかと思います。
出産は本当に大変です。「私ってこんなにも豹変するの?」とびっくりするかもしれません。出産を終えてからは、新たな自分を発見した、と冷静に思えます。こんな大きな体験ができるのは、女性の特権です。大変な出産を終えてから見るわが子は、本当にかわいいですよ。

出産は産む時よりも陣痛がとてもつらかったです。陣痛を和らげて出産に挑むには、助産師さんの言うことを聞くのが一番です。
予測しきれなかった会陰切開



2週間ほど自宅安静を挟みつつも、大きなトラブルなく正産期に突入。そんな38週のある日の夜中、お腹の中でシャンパンを開けたかのような「ぽんっ!」という感覚で目が覚めた途端、破水が始まり産院へ。徐々に自分でも陣痛を感じるようになり、あまりの痛さに心が挫けそうになりましたが、助産師さんのリードと夫の応援のおかげで、7時間後に3,400gの元気な男の子を出産しました。
こうして無事に出産・・・と言いたいところですが、困ったことがひとつ。急激なお産の進行に会陰の伸びがついていかなかったようで、子どもの頭が出てくる前にあらかじめ切開したものの、産道内の筋肉まで一部裂けてしまいました。産後すぐは縫った痕がとにかく痛くて、ドーナツクッションを使っても椅子に座るのがつらく、授乳はベッドに正座でした。3週間ほどでつれるような違和感はなくなり、2か月経った今では縫ったことも忘れてすっかり元通りです。
会陰切開自体、なるべく避けたいけど、こればかりは展開が予測しきれないそうなので、どんと受けいれるしかないのかなと思います。いつか治りますので!

会陰マッサージなど、産む前にさまざまな準備をされる方が多いと思いますが、思うようにならないこともあるので、「こうあらねば」と縛られずにゆったり受けとめてほしいと思います。