妊娠、陣痛、出産・・・誰もが通る道だけど、不安もあります・・・よね。
小さなトラブルあり、大きなトラブルあり・・・etc.
妊娠・出産は本当に一人ひとり違いますね。
ここでは、そうした妊娠~出産のあれこれをくぐり抜けてきた先輩ママたちの
それぞれの体験記をお届けします。
※個人の体験や感想を掲載しています。
2024年6月14日掲載
10日間の入院



出産予定日まであと3日。健診で大きめと言われていたのでがんばって散歩に勤しんでいたところ、散歩中に破水。前期破水で入院となり、予定日前に生まれそうかなと思っていましたが、促進剤を使ってもなかなか進まず。
生まれたのは結局破水してから3日後です。子宮口全開大したところで医師から「下から産むには大きすぎるので緊急帝王切開になります」と告げられ、帝王切開で3,882gのビックボーイが生まれてきました。なぜか自分は普通分娩で産めると思い込んでいたので4泊5日の準備をしていましたが、9泊10日も滞在することになってしまいました。
当時は別の部屋の産声を聞くたびに「また先を越された」と涙を流してしまいましたが、いまとなっては、陣痛も帝王切開もどちらの痛みも知ることができ良い経験だったかなと思っています。

私だけかもしれませんがいままでの経過が順調でも帝王切開について知っておいたり、準備をしっかりするとよいと思います!笑 下着の替えや小銭、それで足りますか?
命を救われたビッグベビー



体重が妊娠前より18kgも増えてしまい、38週の健診時に3,600g予想の赤ちゃん。自然分娩予定で予定日まで陣痛来るのを待っていたのですが・・・。
予定日2日前、いつもの前駆陣痛かと思い、カウントしながら耐えていたのですが、急な吐き気とともに激痛が走り、床に倒れこみました。次の瞬間、じわっと温かいものが股の間から流れてきて・・・、止まらない! 心配して来てくれた娘と夫に確認してもらうと、多量の出血で私の周辺は血の海に。
急いで産院に電話、陣痛タクシーも手配し、病院へ。その間も血は止まらず、タクシーも血だらけにしてしまいました。
到着後すぐに分娩台に上り内診してもらうと子宮口は3cm。
でも出血が止まらず・・・、そのうちいろいろな人が集まってきました。診察台に移り、急遽緊急帝王切開をすることに! 私も全身麻酔をかけられ、気がつくと、手術は終わっており、廊下に夫と娘がいました。私は意識が戻り切ってなかったため娘と手を一瞬繋いでさよなら。
赤ちゃんは無事に生まれて体重なんと4,174g、胎盤も1kgあったと聞かされました。私の子宮内では常位胎盤早期剥離が起き、血腫があちらこちらにあって出血が止まらなかったそうです。母子共に危険な状態だったと聞かされ、私も震えが止まりませんでした。
私と息子の命を救ってくださった医療スタッフの方々には感謝しかありません。妊娠・出産は奇跡だと言いますが、まさにいまある命に感謝するべき経験になりました。

私の場合、予兆はあって、前駆陣痛かと思っていたけれど、前駆陣痛の割にはかなりの激痛が続いていました。その時点で受診していれば、赤ちゃんは苦しまずに済み、違う結果だったかもしれません。異変を感じたらすぐに問い合わせることや受診することをおすすめします!! 私は今回のことで、何かあってからでは遅いと実感しました。
36歳初めての出産



高齢出産ということもあり、心配事はたくさんありました。出産前には何度か逆子になり、逆子体操をがんばる日々・・・。破水かな?と思われる体験をしたので念のため病院へ。でも、破水はしておらず帰宅。その後逆子は戻ったものの、予定日になっても陣痛がこないため、陣痛促進剤を打っての出産となりました。
入院日に荷物を持って父に送られ病院へ。コロナ禍だったため、付き添いはできず、病院には一人で入りました。ドキドキした気持ちとワクワクした気持ちを抱えて病室へ。モニターチェックをすると胎児の心拍が落ちているとのこと。「自然分娩に耐えられるかわからないので、帝王切開で産みましょう」と言われました。すぐに父に電話して戻ってきてもらい、県外にいる夫にも連絡。あっという間におむつを履かされ、手術室へ。怖くてガタガタと身体が震えたけど、スタッフの方が「怖いよね。大丈夫ですよ」って優しく声をかけてくれました。病院に到着して1時間半で赤ちゃん誕生。産声を聞いて涙が出て、安心したし、とてもうれしかったです。
産後は妊娠高血圧症候群を発症。せっかく授乳を始めていたのに、赤ちゃんとは離れて治療することに。泣いてる赤ちゃんに何もしてあげられない自分が情けなくて悲しくて、助産師さんの前で泣きました。
保育士として働いていたけれど、新生児のお世話は大変で、寝る間もないし入院中はボロボロでした。でも、病院食を完食すると給食スタッフの方が「全部食べて偉いね~」って褒めてくれたし、助産師さんが丁寧に関わってくれたので、なんとかがんばれました。
子どもはもうすぐ2歳。2年前におなかにいたとは思えないくらい大きくなりました。ごはんも自分で食べるし、お話もわかるし、簡単なお手伝いもしてくれる。子どもの成長は早い。いまとなってはあのドキドキな出産体験も産後のドタバタも良い思い出です。
1年前は、こんなに大変なのに兄弟を育てている方々はすごいって思ってたけど、成長する子どもを見ていると、この子に兄弟作ってあげたいなって、もう1回子ども産みたいなって思ってる今日このごろです。

妊娠・出産はとても大変で不安で、わからないこともたくさんありますが、いろんな方がフォローしてくれます。1人ではがんばれないけど、家族や病院スタッフの方、子育て支援の方など本当にたくさんの方が私たちの子育てを助けてくれます。
小さな子どもを連れてあるいていると、道ゆくおばあちゃんに「3歳までは大変だけど、がんばるんよ」ってよく声を掛けられます。なので、自分のことがある程度自分でできるようになる3歳までをとりあえずの区切りと考えて、いまは育児をしています。
みんなが新しい命の誕生を待っています。がんばってください。