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6.予防接種で防げる感染症

ジフテリア

現在、ワクチンの普及で発症者はほとんどみられませんが、発症すると呼吸困難や心筋炎などで死に至ることもあります。
症状は高熱、のどの痛み、「ケンケン」という犬が吠えるようなせきなど。

破傷風

土の中の破傷風菌が傷口から入って感染します。
発症すると口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりする、死亡率の高い病気です。日本中のどこの土中にも菌のいる可能性があります。予防接種は必ず受けましょう。

百日せき

百日せき菌の飛沫感染でかかります。
かぜのような症状で始まり、次第にせきがひどくなり、連続的なせきが3〜4週間続きます。乳幼児では、呼吸困難に陥ってチアノーゼやけいれんを起こしたり、肺炎や脳症などの合併症を起こすことがあります。低年齢ほど重症で命にかかわる病気です。

ポリオ

ポリオウイルスの感染でかかります。
国内ではここ数十年間、「小児マヒ」(ポリオ)の発症者は見られなくなりましたが、発症するとマヒが残ることもあります。

Hib(インフルエンザ菌b型)感染症

乳幼児に髄膜炎、敗血症、喉頭蓋炎、肺炎など重い病気を起こすことのある細菌です。年間約600人が罹患し、その約30%が死亡または後遺症を残しています。

肺炎球菌感染症

肺炎球菌は、Hib(インフルエンザ菌b型)とともに、乳幼児の重症感染症の原因となる細菌です。髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎などを起こし、発病したときの死亡や後遺症を残す率は40%とされています。
ワクチンは、乳幼児で重い病気を起こしやすい13種類の型の菌の混合ワクチンです。

B型肝炎

肝臓の働きが悪くなる病気です。感染してもすぐに症状が出ないことも多く、将来的に劇症肝炎や肝硬変、肝臓がんなど、重い病気を引き起こすことがあります。
家庭や集団生活の場で感染するおそれがあり、通常は生後2か月から計3回の定期接種を開始します。ウイルスをもっているお母さん(キャリア)から出産時に感染することもありますので、キャリアのお母さんから生まれた子は生後すぐから接種を始めます。

結核

少なくなりましたが、現在も毎年2万人の結核患者が出ています。
高齢者や生後間もない赤ちゃんがかかる心配もあります。結核菌が空気感染で肺に入り、発熱、せきなどの症状がみられます。また、髄膜炎になって重い後遺症を残すこともあります。BCGによって予防します。

麻しん(はしか)

麻しんウイルスによる空気感染でかかります。潜伏期間は9〜12日。
感染力が強く、かかると重症になりやすい病気です。38℃前後の発熱、せき、鼻汁が続き、3〜4日後に発疹が出始め、完治するまで10日〜2週間かかります。肺炎や脳炎を合併すると命にかかわることもあり、国内でも毎年数十人の子どもが麻しんで命を落としています。1歳を迎えたらすぐに予防接種を。

風しん

風しんウイルスの感染でかかります。潜伏期間は2〜3週間。
かぜのような症状で始まり、発熱と全身にピンク色の発疹が出て、耳のうしろや首のリンパ節が腫れます。妊娠早期にかかると、心臓病や白内障、聴覚障害のある赤ちゃんが生まれることがあり(先天性風しん症候群)、予防が大切です。

水痘(水ぼうそう)

水痘ウイルスが原因です。潜伏期間は2〜3週間。
発疹で始まり、発熱、食欲不振などの症状が出て治るまで1〜2週間かかります。感染力は強く、感染期間は発疹が出る前日から発疹がかさぶたになるまで。

日本脳炎

ウイルスを持っている蚊が媒介して感染します。
軽い症状で終わる人もいますが、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を起こし、脳炎を起こすと、神経系の後遺症が残ったり死に至ることもあります。

ヒトパピローマウイルス感染症

このウイルスには多くのタイプがありますが、そのうちいくつかは、後に子宮頸がんの原因になることがわかっています。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

ムンプスウイルスの感染でかかります。潜伏期間は2〜3週間。
耳の下のほうにある耳下腺が腫れて「おたふく」のような顔になるのでこの名があります。熱、頭痛、嘔吐、腹痛、食欲不振などの症状が数日続きます。重症になると難聴や髄膜炎を起こすことも。また、思春期以降にかかると、睾丸炎・卵巣炎を起こすこともあります。

インフルエンザ(季節性インフルエンザ)

症状は発熱、せき、のどの痛み、頭痛、嘔吐、下痢など。潜伏期間は1〜3日。
幼児や高齢者は肺炎など重症になりやすいと言われています。
予防接種はその年の流行ウイルスを予想して、少しずつ違うワクチンが作られます。ワクチンで完全に予防できるとは限りませんが、重症化を防ぐ効果があります。卵アレルギーの場合は予防接種ができないことがあります。医師と相談しましょう。

ロタウイルス感染症

ロタウイルスは乳幼児嘔吐下痢症の病因の一つで、冬に多くみられます。治療法の向上で重症になることはまれになりましたが、ワクチンも開発され、わが国でも使用可能になりました。飲むワクチンで、乳児期早期での服用がすすめられています。


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