※本稿は2011年第1版です。改訂版はこちらをご覧ください
3月11日に起きた未曾有の大震災と、その後の原発事故は、私たち日本人の日常をあっという間に変えてしまいました。
あれから2か月あまりが過ぎ、被災地の方々は、呆然と立ち尽くすしかなかった衝撃と悲しみのなかから、少しずつ復興への一歩を踏み出しはじめています。
そして、直接被害を受けなかった人たちも、一人ひとりが「自分にいま、何ができるのか」を考え、小さくても確かな行動を起こしています。
私たち「赤ちゃん&子育てインフォ」にできること??。
そのひとつとして、小さな子どもをもつご家庭がいま、一番知りたいと思っている情報を、正確に、そしてできる限り分かりやすくお伝えしたいと思います。
まずは、日々刻々と変わっていく状況に対処するために必要な放射性物質についての基礎知識と、子育て生活において大切な情報をPart1からPart3にわたってお届けします。
(2011年5月27日掲載、6月14日更新)
編集委員: 多田 裕(東邦大学名誉教授)、中川恵一(東京大学医学部附属病院放射線科准教授)、帆足暁子(ほあし子どものこころクリニック副院長)
編集委員のプロフィールはこちら
イラスト: にしばえり
Part1 放射性物質漏出の現実を正しく受けとめるためにいま、必要なこと
多田裕(東邦大学名誉教授)
- やみくもに不安になるのではなく、正しく注意することが大切です
- 暫定規制値は、私たちの行動の基準として有効に活用しましょう
- 判断に迷ったときは、何が一番大切かを考えてみましょう
- 放射性物質についての基礎的な知識を身につけましょう
Part2 放射性物質の基礎知識
中川恵一(東京大学医学部附属病院放射線科准教授)
- 放射能とは?「被ばく」とは?
- 放射線が人体に与える影響は?
- 外部被ばくをどう防ぐ?
- 内部被ばくをどう防ぐ?
Part3 正しい水の使い方
多田裕(東邦大学名誉教授)
- 水の「暫定規制値」は1年間飲み続けても安全なレベル
- 乳幼児のミルクの作り方
- 妊娠中や授乳中のお母さんの水分のとり方
- 離乳食を調理するときの水の使い方
- 水についてこれから注意すべきこと
Part4 子どもとお母さんのこころのケア
帆足暁子(ほあし子どものこころクリニック副院長)
- 子どものこころのケア
- お母さんのこころのケア