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妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)

Q. 37歳。中絶することになりました。今後の妊娠をどう考えればいいですか? (2014.12)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠2か月 (4〜7週)

現在、37歳です。妊娠6週目で子宮筋腫が見つかりました。今回はどうしても産んであげられず、中絶することになりました。4日前の検査で2cmだった子宮筋腫が現在4cm近くになっています。筋腫があるため中絶手術は難しいものになると言われ、不安を感じています。手術には、どんなリスクがありますか? この先、また妊娠・出産することは可能ですか? 年齢的にも不安ですが、今後の妊娠についてどう考えればいいのか、ご意見をお聞かせくださればと思います。

回答者: 安達知子先生

 手術一般はもちろんですが、とくに流産手術に関しては、一般的なリスクについてのほかに、その方個人のリスクについても手術を担当する医師から必ずしっかりと説明をしていただき、納得してから手術を決めてください。

 流産手術は直視下に行われる手術ではなく、ブラインド(盲目的)手術ですので、一般的に、子宮穿孔、穿孔後の腸間膜や腸管の損傷、胎盤遺残、感染、出血などが、頻度は高くはないものの一定の確率で起こります。妊娠週数が進めばそのリスクは増大し、また、子宮筋腫などがあると大きさや筋腫のある場所により子宮内腔が変形するため、さらにリスクは高くなります。

 子宮筋腫は、妊娠すると大量に分泌される女性ホルモンの影響を受けて2〜3倍ほどに増大することもあります。また、妊娠中ないしは分娩後(流産後)に、子宮の循環障害から、筋腫が壊死に陥ったり変性したりすることにより、感染やかなりの腹痛をきたすことがあります。

 子宮穿孔などが起きると、場合によっては開腹手術となります。胎盤遺残などに感染を起こせば入院や安静、再度の子宮内容除去術が必要になります。
 内腔に変形をきたすような筋腫があれば、次回の妊娠前に手術で筋腫核出する方法もありますが、実際に担当医の判断を聞いてください。
 また、これから先、筋腫は徐々に大きくなっていきますし、年齢的には自然妊娠が難しく、不妊治療の成功率も低くなる年齢です。お子さんを授かりたいと考えているのなら、早めにその方向にもっていくことが必要です。