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妊娠中の気がかり(体重・食事・病気・体調など)

Q. 妊娠21週。健診で子宮頸管長の短縮を指摘されました。注意点を教えてください。 (2015.1)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠6か月 (20〜23週)

妊娠21週の初妊婦です。先日の健診で子宮頸管長が30mmだと言われました。4週間前の健診では37mmでした。すぐに早産につながるものではないようですが、4週間で7mmも短くなったことを考えると、このまま臨月まで過ごせるのか不安です。医師からはとくに指示もなく、普通に生活してよいとのこと。いまはフルタイムで事務の仕事をしており、旅行なども問題ないと言われました。早産は子宮頸管の長さだけでなく、いろいろな症状を総合的に判断するものだと思いますが、他にどのような症状があるときにリスクが高くなるのでしょうか。現在は、おなかが少し張りやすく便秘気味ですが、子宮口が開いている、軟らかいなどの指摘はありません。今後の注意点などがあれば教えてください。

回答者: 安達知子先生

 妊娠22週以降から37週未満に出産した場合に「早産」といい、それより以前では「流産」といいます。早産のリスク因子のひとつに頸管長の短縮があり、そのため全妊婦を対象に、妊娠18〜24週の間に経腟超音波検査で頸管長を測定することが産婦人科のガイドラインで決められています。

 頸管長は個人による違いはありますが、妊娠初期、中期では35mm以上あるのが普通です。4週間前の健診で37mmは正常範囲ですが、今回の30mmはやや短縮気味といえます。また、おなかが少し張りやすく便秘気味ということなので、これからさらに30mmよりも短縮する可能性があります。

 旅行などは通常お勧めしません。いますぐに仕事を休んで安静にする必要はないかもしれませんが、自分でも疲れすぎないようにすること、おなかの張り(子宮の収縮を意味します)に注意して、しばしば張りがあるようでしたら、休憩したり横になる時間を増やしてください。

 おなかの張りが頻繁になるようでしたら、次回の妊婦健診を待たずに健診時期を2〜3週間後に早めてください。そして、再度頸管長を計測したり、その他の方法で早産のリスクを評価してもらってください。必要に応じて、子宮収縮抑制剤の経口薬を処方されるかもしれません。その場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」(診療所・病院にも置いているはずですが、母子健康手帳にも入っています)などに勤務緩和などの必要事項を記入してもらい、仕事を軽減するようにしてください。この週数で25mmよりも短くなれば、仕事は休み、場合により入院安静が必要になると考えて、家事などもできる限り他の人に手伝ってもらうようにしてください。