病気・予防接種
Q. ２か月で尿路感染症に。退院後の生活が心配です。予防接種は先のばしにするべきでしょうか？ (2017.1)
- （妊娠週数・月齢）2か月
生後２か月の子ですが、先日予防接種後、細菌感染症の疑いで入院しました。予防接種前夜より、普段吐かない子が授乳中に吐くことが２度続き、気になりましたが、熱もなく普段通りの様子だったので予定通り接種を受けました。
その後、発熱と嘔吐が続き母乳も飲めなくなったので、大きな病院を受診したところ入院となりました。血液検査の結果、細菌感染症の疑いありとのことで抗生剤による治療が行われ、完治して退院しました。
医師からは、尿路感染症と考えての治療を行ったと言われました。今後、赤ちゃんの世話をする上で気をつけるべきことはないかと医師に尋ねたところ「特にない」とのことでした。本当にそれで大丈夫なのでしょうか。
また、予防接種を半月後に控えていますが、退院から間もないため、その予定で受けてよいのか不安があります。子どものからだの負担にならないでしょうか。
回答者: 板橋家頭夫先生
おそらく血液検査で白血球数の増加やCRPの上昇が有り、細菌感染症が疑われ、さらに尿検査にて尿中白血球数の増加あるいは白血球反応が陽性となったために、尿路感染症と診断されたのではないかと思います。抗菌薬の投与により感染徴候が消失して退院したのであれば、現時点では完治したと考えてよいと思います。全身状態が良好であれば、2週間後のワクチン接種は可能です。
今後、尿路感染を再び繰り返すようであれば、超音波検査や逆行性膀胱造影などの検査を行い、尿路感染を起こしやすい原因の有無を詳しく調べる必要が出てきます。尿路感染症の再発がなければ心配はいらないでしょう。