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妊娠中の気がかり(タバコ・アルコール・薬・レントゲンなど)

Q. 妊娠5週目で、間違って服用した薬の影響が心配です。 (2017.7)

  • (妊娠週数・月齢)妊娠2か月 (4〜7週)

妊娠5週目に入ったところで、38.5℃の高熱とひどい喉の痛みに襲われ、産婦人科にてフロモックス100mg・トランサミンカプセル25・コカール200mgを処方されました。コカールに関しては、熱が下がったら服用をやめるように言われ、1回で服用をやめました。フロモックスとトランサミンカプセルは5日分しっかり服用するようにとのことでしたが、3度目の服用前に、1回1錠ずつだったのを間違えて1回2錠ずつ服用していたことに気が付きました。3度目から1錠ずつに変更しましたが、胎児に影響を及ぼすでしょうか。やっと妊娠判定をもらえたのになんて馬鹿なことをしてしまったのかと悔やんでいます。

回答者: 安達知子先生

 結論から言えば、薬の影響はありません。妊娠初期の4~8週くらいは、胎児の身体のいろいろな器官が作られる時期なので、投与された薬の影響で稀に奇形が誘導されることがあります。今回は妊娠5週で、この時期に当たります。しかし、さすが産婦人科で処方されたものだけあって、おそらく咽頭炎、上気道炎と思われる症状ですが、これに対して、胎児の器官形成に影響のない薬剤が選ばれています。なお、一般的な処方薬は、最大2倍用量の投与を短期間行っても、体に影響は出ません。倍量服用されたのは2回だけということですので、全く問題はありません。もしも、点滴で治療する場合は、倍量の服薬よりももっと多量の薬剤が身体に入ります。

 流産は10~15%に起こる現象です。今回の妊娠で、流産したり、生まれた赤ちゃんに何らかの奇形が起こるとすれば、薬剤の影響ではなく、もともと胎児が育たない状況にあったのか、奇形があったのか、または、可能性は少ないのですが、この時期に高熱とのどの痛みをおこす微生物の感染があったためと考えられます。今回の服薬のことは気になさらなくてよいと思いますが、これからは、しっかり確認してから、服薬しましょう。