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仕事と子育て

Q. 2歳の子の保育園のお迎えを祖母にまかせるか迷っています。 (2018.5)

  • (妊娠週数・月齢)2歳

子どもが1歳半のときから時短で仕事復帰をしました。職場が遠いこともあり、現在朝7時から夕方5時半まで保育園に預けています。もうすぐ時短勤務が終わるためフルタイムに戻らないといけないのですが、延長保育をしてもお迎え時間に間に合いません。両方の実家に相談したら、毎日どちらかの祖母がお迎えをして、夕飯まで食べさせると言われましたが、そうすると平日、私が子どもとかかわるのはお風呂と寝かしつけだけ。子どもにしたら、早くに迎えに来てもらえるし、毎日祖母にも遊んでもらえていいのかな?とも思いますが、祖母が1番になってママ離れをしてしまうのではないか、という身勝手な心配が大きいのも正直な気持ちです。フルタイムをあきらめて近場でパートにするか、このまま両方の祖母に甘えてフルタイムに戻るか本当に悩んでいます。

回答者: 高橋惠子先生

 2点についてお返事したいと思います。

 第一は、質問者の仕事についての決心の有無についてです。
幼い子どもを持つ働く母親の調査は、多くの母親が子どもにすまないという罪悪感すら持っていることを明らかにしています。母親たちは子どもに心を残しながらも、どうしても働きたいという希望や、ぜひ働かなければならないという事情で、強い意志を持って働いている人がほとんどだと思います。

 つまり、母親が働き続けるには、ぜひとも働きたいという強い決心が必要だということです。働く決心をしているかどうかが、質問者が仕事を続けるかどうかのカギになると考えます。

 第二は、母親が子どもにとって、1番の人であり続けたいという質問者の希望についてです。

 乳幼児といえども、母親以外のさまざまな人と接しています。特に保育園では豊かな人間との付き合いを経験していることでしょう。子どもからおとなまで、いろいろな人との付き合いの中で、子どもは母親とではできない多様な経験をします。そして、それは子どもの発達にとって非常に大切なことです。その多種多様な人の中から、子どもは自分にとって必要で大切な人々を選ぶことになります。したがって、現在は母親が1番でも、いつまでも1番であり続けるわけではありません。それは無理な願いであり、子どもにとっては迷惑な期待です。子どもは、父親、祖父母、保育園の先生たち、保育園の仲間等々、たくさんの人々と接しながら、自分にとって大切な人々を選び続けて、成長していきます。そして、成長につれて人間関係の内容も変わっていきます。したがって、母親ができることは、安心して子どもが自分の世界を広げられるように、子どもを励まし、支援することです。そのためには、母親も子ども以外との人間関係も楽しみ、自分自身の世界を広げることが必要でしょう。